歌 と こころ と 心 の さんぽ

　想像力無くしてこの世は存在し得ないと言っても過言ではないでしょう。哲学も物理も科学も、医学も文学も、はたまた経済にしても想像力無くしては存在すること出来ない。

　宇宙全体がこの想像力によって解明されていく過程にあるわけだし、仮説を立てて究明する的を絞るのも想像力によるもの。その結果を証明させることが出来たものに対して、ノーベル賞などの認知証明書のような栄誉が与えられる。それはまさに、想像力の賜物だ。


　英語の「 imagination 」は、新しい心像や考えを作り出したり、見聞したものに新しい意味を与えたり、存在しないものを新たに作り出して真実のように見えさせる能力のこと。
　「 image 或いは imagne 」に「 naition（国民、国家、民族） 」が組み合わさって出来ている。この事が何を意味しているのか（英語の事はよくわからないが）、想像してみる事は出来る。

　英語の「 imagination 想像力」とは、国家・国民に大きく関係していて、それは領土争いや民族闘争に関わることを意味しているのではないか。想像力を持ってすれば闘争を避けられるものを、それを排除することで自分たちの思想と価値観を相手に強要し、無理と分かれば力でねじ伏せる、それが戦争というものに繋がっていくということ。相手の国、民族のことを考える、それが「 imagination 想像力」なのだと。
　　
　自分の思想や宗教だけが正しいとする一神教の世界では、想像力をもって相手の立場になり替わって考えることをしない。そのことで、永遠に相容れることなく戦争状態を続けて行くように見える。
　東洋の思想ではあり得ないそれら一神教の世界観は、ナショナリズムという方便でイマジネーションを放棄することで辛うじて維持しているに過ぎないと思う。


　イラン紛争は、とうとうアメリカとロシアの代理戦争の様相を見せて来た。一神教国家の「俺が俺が」の権力闘争。そこへ安倍自民党国粋集団がしゃしゃり出て、アメリカの後ろ盾になろうとしている。間違いなく自衛隊が出兵することになるだろう。

シリア内戦の構図（2015年03月14日毎日新聞）

　仏教国である日本が、一神教の気の狂った連中に取り込まれるなんて全く愚かとしか言いようがない。

◆２００６年５月８日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、２００９年２月中旬より再スタートしました。
◆２０１１年１月２日からは、楽歌「ＴＮＫ３１」と改題してスタートすることにしました。。◆２０１４年１０月２３日から「一日一首」と改題しました。

★ 「ジグソーパズル」　自作短歌百選（２００６年５月～２００９年２月）

☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集２０１２年１２月発行

●「手軽で簡単絞り染め」