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元SF小説家・春橋哲史のブログ(フクイチ事故は継続中)

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斉藤まりこ@ Re:関東1都5県の、土壌中の放射性セシウムの濃度・2011~19年度(09/12) 詳細な情報をありがとうございます!東京…
haruhasi@ Re[1]:岩手県の土壌中の放射性セシウムの濃度・2011~19年度(09/20) きのこさんへ  コメントを有難うございま…
きのこ@ Re:岩手県の土壌中の放射性セシウムの濃度・2011~19年度(09/20) いつも貴重な情報発信ありがとうございま…
春橋哲史@ ご理解下さり、ありがとうございます 岡村隆さんへ  長文の記事を読んで下さ…

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2020.10.20
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1~4号建屋のドライアップは、ほぼ達成!

 フクイチ(東京電力・福島第一原子力発電所)の汚染水の数字です。
 本題に入る前に、10月19日に原子力規制委員会で開催された「第84回 特定原子力施設監視・評価検討会」に東電が提出した資料に基づいて、朗報があります。
 
 10月8日に、1号廃棄物処理建屋でも、最下階床面の露出状態を維持する為のポンプA系の運用を開始したとのことです。
 3号タービン建屋で最後まで残っていたサービスエリアも、滞留水を除去し、ポンプの運用を開始したそうで、これで、1~4号タービン建屋・同廃棄物処理建屋・4号原子炉建屋で、最下階床面まで滞留水を除去し、床面露出状態を維持する為のポンプの運用が開始されました。

 予備であるポンプB系の設置が残っていますが、目標とする建屋のドライアップは、ほぼ、達成できたと言えます。

(リンク):​建屋滞留水処理等の進捗状況について​(20年10月19日)



 但し、上記まとめにも記載のように、建屋最下階は毎時数百mSvを計測している所も有ります。
 働く人の被曝線量には最大限の配慮を行い、人海戦術のような方法を使ってでも、一人当たりの被曝線量は少しでも下げて欲しいと思います。

「建屋滞留水の処理完了」は先が見えてきました。
 ポンプB系の設置が終われば、また、当ブログでも紹介いたします。


3週間のタンク貯留水の増加量は、1000t未満

 で、本題です。
 タンク内貯留水の増加量は、3週間で1000t未満に抑制されました。これが一時的な現象なのかどうかは分かりませんが、このトレンドが続くなら、タンクの「ゲームオーバー」の時期も後ろ倒しにできる可能性が有ります。
 10月末までにどれだけ増えるのかが焦点です。

 もう一つ、特徴的な動きは、タンク容量が減少したことです。
 タンクが壊れたのではなく、RO水(原子炉注水用の水)用のフランジタンク(ボルト締めタンク)7基を運用から除外した為です。
 これによって、運用中のフランジタンクは、ALPSのサンプルタンク(濃度を測る為に、ALPSで処理した水を一時的に溜めておくタンク)4基のみとなりました。
 解体予定のフランジタンクは、これで全てが、通常運用から外れたことになります。
 フランジタンクの運用基数が1桁台になったのは、漏洩リスク低減の観点から良いことです。

 タンク容量逼迫という大問題が有る一方で、防潮堤の完成・メガフロートの沈下着底・建屋滞留水の除去・フランジタンクの運用終了と、特に今年の春から朗報が続いています。

 現場で被曝労働している人達の努力の賜物です。
 フランジタンクの解体・溶接タンクの設置はこれからも続きます。改めて、働いて下去っている皆様に感謝いたします。
 
 当ブログのポンチ絵やグラフはクリックすると拡大します。無断転載・引用はご遠慮下さい。​​​
 グラフ・表・ポンチ絵はB5サイズ以上のタブレット・PCでご覧頂くことを前提に作成していることをお断りしておきます。
 見難い場合には、ワード・ペイントに張り付けてご覧下さい(Windowsの場合)。


福島第一原発の汚染水の貯留量・滞留量​​​​​​​(2020年10月15日)

​​
(リンク)​元データ→ ​​​​​​​​​​​福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第473報)​​​​​​​​​​​​​​​​/PDFファイル3頁右上、「RO処理水(淡水)」「処理水」「サンプル水」「処理水(再利用分)」「Sr処理水等」「濃縮塩水」の貯蔵量・貯蔵容量から計算。

タンク内貯留総量:約123万8千t​​​​​​(移送中の水・タンク底部の水は、計測不可の為、含めず/RO濃縮水は過去の処理量に基づく計算値)

​​タンク運用上限値:約135万1千t容量​​撤去・解体予定のフランジ[ボルト締め]タンクは、当ブログでは運用数値に含めず)​
​​​​
建屋滞留水:​​​約1万5千t​​(主として1~3号原子炉建屋+プロセス建屋+高温焼却炉建屋/水位計の計測等に基づく計算値)




グラフ


(リンク)数字・注記の出典

●​エリア別タンク一覧(20年9月17日時点)

●​​​タンク建設状況(20年9月24日公表)

●​​汚染水発生状況(同上)

●​処理水ポータルサイト

●​​タンク貯留水のトリチウムの推定インベントリ​(20年7月/PDF3頁)

●​ALPSでの二次処理について

●​リスク対応分9万t容量​(18年5月18日/PDF最終頁の「別紙」)

●​2・3号機タービン建屋・廃棄物処理建屋の最下階床面露出について​(20年7月2日)

●​3・4号建屋の最下階の継続的な床面露出について​(20年8月20日)

●​5・6号機滞留水​(20年9月下旬)

●​5・6号滞留水の浄化散水

●​2018年度の「5・6号滞留水」「タンク外周堰内雨水」の散水量と放射能量​(平成30年度放射線業務従事者線量等報告書/PDFの13頁)

●​​​​ALPS処理水貯留タンク内のスラッジ堆積に関する追加調査状況​(20年3月27日)

●​​2018年度末の建屋滞留水の推定インベントリ​​(2頁)

●​HIC内スラリーの2018年5月の推定インベントリと、HICの保管場所​(2頁)

​​​​廃棄物処理建屋最地下階のゼオライト・活性炭の土嚢に関して​(20年3月27日/2~6頁)

●​ALPSで除去する62核種の選定理由・過程と、元素記号

●​告示濃度​(核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則等の規定に基づく線量限度等を定める告示/2015年8月31日・原子力規制委員会/PDFの29頁から始まる別表第一。水中の濃度は第六欄、気中の濃度は第五欄。水の1Lは1000立方センチなので、第六欄の数字を1000倍すれば1L当たりの濃度になる)。


タンク外周堰



ALPS補足資料1:除去可能な62核種と告示濃度



ALPS補足資料2:構成概念図





春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)​​​​​​​​​​​​​​​​​​






Last updated  2020.10.20 23:09:42
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