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音楽雑記帳＋　クラシック・ジャズ・吹奏楽

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2005年01月の記事

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第５６回岩手県民オーケストラ定期演奏会

　私の在籍しているオケの演奏会に行ってきました。９月に急性低音感音障害を患い、治療は終了していますが、まだ完治したという状態ではないため、今回は出演を見合わせました。所属団体を客観的に聞くという機会はそうあるわけではないので、良い経験になったと思います。　『運命の力』序曲が始まるときに、ステージにぞろぞろとメンバーが出てきてびっくり。なんと、ヴァイオリンが対抗配置ではないですか！それに、チェロも、コントラバスも下手にいます。それに、何故かハープとピアノが上手後方に位置しています。これはすぐに謎が解けました。この曲ではハープが２台必要なのですが、予算の関係で１台はピアノで間に合わせたということなのだと思います。肝心の演奏ですが、いまいち音色が暗い。もっとも話自体が悲惨なものなので、これで良いのかもしれませんが、メリハリもあまりないので少々ガッカリしました。イタリア的なパーンと炸裂するような音を期待していたのですが、残念です。トランペットの音色もちょっと違和感がありました。弦は急速調のパッセージがあり、難しいと思いますが結構健闘していたと思います。　２曲目はシューベルトの第５交響曲。全体にゆっくりしたテンポで、最近の古楽器の演奏を聞き慣れているせいか、ちょっとかったるく思いました。よく言えば昔ながらのロマンティックな解釈とでも申しましょうか。緩除楽章はそれでも良いんですが、早い楽章でそれをやられるとガッカリしますね。この曲特有のすがすがしさが表現されていないように感じました。また３楽章のトリオでフレーズの終わりを伸ばしていた所がありましたが、ださかったです。それに弦が終始がさがさして、落ち着きませんでした。少し刈り込んだ方が良かったと思います。唯一フルートの好演が光りました。　休憩を挟んでお終いはチャイコフスキーの第５交響曲。全体的に推進力が不足していたように思いました。ちょっと神経質になっているのか、響きの薄いところが腫れ物にさわるような感じになってしまっていました。冒頭のクラリネット、いつもながらの安定した演奏を、楽しませていただきました。注目の２楽章のホルンソロ、訥々とした語り口でしたが、良かったです。このフレーズは技術的には特に難しくはないんですが、１楽章がきつくて、それが終わってからであり、支えが弦だけなので、かなりの緊張を強いられる場面ですので、結構つらい曲ですが、良くやってくれたと思います。ご苦労様でしたＹさん。オーボエもとても良かったですね。　３楽章は早いところが縦の線が揃っていませんでした。４楽章もあまり盛り上がらないまま終わってしまいました。トランペットがほとんど炸裂しなかったのも不思議です。さほど疲れているように見えなかったんですが。　また、２楽章、４楽章で変なパウゼが入ったところがあり、違和感が残りました。通して聞いてみて、いろいろ問題があるなと感じられる演奏で、これからの課題が見つかったように思います。第５６回岩手県民オーケストラ定期演奏会指揮　今村能１．ヴェルディ『運命の力』序曲２．シューベルト　『交響曲第５番」変ロ長調　Ｄ４８５３．チャイコフスキー　『交響曲第５番』ホ短調　Ｏｐ．６４アンコール　シューベルト　ロザムンデ間奏曲ところで、昨日、八木秀次高崎経済大助教授の講演会を聞きに行った帰り、レコードショップを覗いたら、カラヤンのＥＭＩ時代のチャイコの５番が２４ビットリマスターで再発されていたので、買って車の中で聞きながら帰りました。(東芝EMI TOCE13056)　以前ディスキーレーベルで、５，６番の２曲で激安価格で発売されていましたが、買いそびれてしまっていました。これは、当時たいそう評判になった演奏で、特に２楽章のテンポの遅さとその耽美的な美しさが有名だったと記憶しています。久しぶりに聞いてみて、やはりあの当時（７０年代）のベルリン・フィルは今思えば全盛時代だったんですね。ちょっと、他では聞けないようなサウンドで、これは技術的に優れていれば再現できるというようなサウンドではないと思います。あの当時のカラヤンとベルリン・フィルだからこそ成し遂げられたものではないかと思いました。まだ、お買いになられていない方は是非！

2005年01月30日

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オペラ座の怪人

以前オーケストラで、このミュージカルのセレクションを演奏したことがあります。その時に、この中の何曲かに魅せられ、その後ロンドンキャストのＣＤを聞いてすっかりはまってしまったという経緯があるため、上映を心待ちにしていた映画でした。今週は義父が亡くなるという出来事があり、葬儀が金曜日に終わったばかりなのですが、顰蹙を買うことを覚悟？で初回を見てきました。今日は一人だったので、上映開始１０分前ぐらいに到着しました。ところが、何やら行列が駐車場からの入り口まで出来ているではないですか。前に行ったらば、チケット売り場まで繋がっていたので、仕方なく一番後ろに並びました。少ししたら、係員がオペラ座の怪人へ入場される方はこちらに来て下さいと、前の方に誘導してくれて、十分後くらいに入ることが出来、本編には間に合いました。また、赤い薔薇という思わぬプレゼントが付いていてラッキーでした。水？の入ったプラスチックの瓶をつけるという細やかな心遣いも嬉しかったです。入りは７，８分というところでしょうか。作品のせいか、中年の方々（私も含めて）が多い感じでした。冒頭のオペラの始まる前のワクワクした感じが良く出ていたと思います。私も昔、オケピットに入ったことがありますが、あの始まる前の気持ちの高揚は、何度でも味わってみたいと思わせる物があります。舞台を見ていないので、分かりませんが、基本的な構成はほとんど同じとか。ただしシャンデリアの落ちるところの違いとか、エピローグが追加になったとか細部で少し違うところがあるようです。映画は豪華絢爛な雰囲気に圧倒されます。冒頭のオークションシーンをモノクロで始めて、タイムスリップしたとたんカラーにするという場面も憎い演出でした。私はオリジナル・ロンドンキャストの演奏しか聴いたことがないので、それとの比較になりますが、テンポは映画の方が少し早めのように感じました。また主役３人の歌は結構良い線行ってたと思います。特に、クリスチーヌのエイミー・ロッサムは良かったですね。ファントムは声質が少し低く、私のイメージと少し食い違っていましたが、良かったと思います。特に、最後のマスカレードを歌う場面はじ～んときました。筋的にはちょっと納得できない部分もありましたが、とにかく音楽が雄弁で、この映画の場合影の主役は音楽というかオーケストラという感じでした。音もすばらしく、サウンドトラックを買おうかどうか迷っていましたが、これでどうやら買うことになりそうです。エンドロールで主題歌が流れていましたが、本編の音楽とちょっとイメージが食い違っていて、余韻を楽しみたいと思っても、ちょっと気がそがれる感じでした。１５０分と結構長いですが、その長さをまったく感じさせない映画だと思います。私は音楽的な興味だけで見に行きましたが、十分楽しむことが出来ました。それにしても、エイミー・ロッサムをみて、早見優によく似ていると思ったのは私だけでしょうか。サウンドトラック国内版

2005年01月29日

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スイング・ジャーナル　第３８回ジャズ・ディスク大賞

先日の新聞に、恒例のジャズ・ディスク大賞の発表内容が掲載されていました。見出しが『マルサリスが金賞を受賞』と言うようなもので、てっきり、ウイントンのブルーノート移籍第一作が受賞かと思いました。よくよく見てみると、兄のブランフォードの『エターナル』が受賞したと書いていました。一瞬？？と思いました。理由は、個人的にはあまり面白くないという部類に入っていた物だからでした。確か発売が秋で、私もすぐ購入してはいましたが、そんなに聞いているわけではありません。それにしても、４，５回は聞いているはずです。それでも、どうにも面白くない。ぴんとこないと言った方がいいかもしれません。昨年の『ロメール・ベアデンに捧ぐ』は豪華なゲスト陣を交えて、明るく陽気なニューオリンズ調の演奏を聴かせていて、聞いている方も浮き浮きしてくる演奏で好きでした。これも、昨年のディスク大賞ではかなり上位（確か３位くらい？）にはいっていたかと思います。今回の演奏は、全体的にディープな世界というか、聞いていてあまり楽しくならないところに、私が面白くないという感想を抱いてしまった原因があるかもしれません。それにしても、彼はこのところ優れている演奏を次々に出していますし、自身のレーベルも起こしましたし、弟以上の活躍と言っても良いかもしれません。個人的に、好きなミュージシャンでもあり、デビュー当時からフォローしていますが、今回はちょっと波長が合わなかったというのが正直なところです。今、聞きながら書いていますが、どうもテンポ感があわないというか、淡々と演奏しすぎている部分が原因かと思われます。因みに審査員２１人中ベスト１５に入れていない方が２名いました。ついでにいうと、ブラッド・メルドーの『エニシング・ゴーズ』もちょっと？？でした。こちらは、ちょっとうさんくさいというか、猥雑さがにじみ出てきそうな演奏で、敬遠したくなります。彼も、好きなミュージシャンの一人ではあるんですが、このＣＤでは悪い部分が出た様な気がしていました。相性が悪いということはあるようですね。中学生の頃、ブラームスの１番の交響曲がどうにもなじめないことがありました。何回聞いてもだめなんです。演奏が悪いわけではない（その当時はケンペ指揮ベルリン・フィルのセラフィム盤でした）のですが、何というか居心地が悪いというか、何とも言えない状態でした。また、モーツァルトも全然だめでしたね。それが、多分大学の頃には、アレルギーが嘘のように無くなっていました。これって何なんですかね。当時は未熟だったっていうことなんですかね？どうにも分かりません。閑話休題来月には、『至上の愛』のアムステルダムでのライブが出ますが、こちらもアメリカ盤が出ていて、１７＄程度と国内版の半額以下でお得ですし、リージョンオールなので、日本での再生もＯＫです。（インタビューは当然字幕無しです）この曲に関して言うと、まあまあと言うところでしょうか。個人的にこの曲があまりぴんとこない、ということを割り引いもらえると良いと思います。コルトレーンの演奏もぴんとこないんですよね。ところで、これはＣＤも付いているんですが、何故付いているか分からなくて、最近やっと分かりました。どうも、車などで音だけを聞きたい場合に使うらしいですね。なるほど、考えてみればＤＶＤの音だけをＣＤに焼きたいという需要はあるわけで（私もその一人です）、ユーザにたいしては親切な配慮といえるかもしれません。もっとも、ＤＶＤとＣＤを別々に売っている物もありますが。あとは、以前ご紹介した、ジェーン・モンハイトの『Taking a Chance on Love』がボーカル賞を受賞したのが嬉しかったです。国内版は『アイ・シュッドケア』を含む２曲が追加されていますが、『アイ・シュッド・ケア』は好きな曲なんで聞きたいですね。でも、これだけのために国内版を買うというのもちょっと。。。そういえば、ブランフォードのＣＤも国内版に『ボディ・アンド・ソウル』が入っていますね。これも聞いてみたいです。ＳＪ誌のホームページに結果が載っていますが、ディスク大賞部門の上位１０位までを参考までに載せておきます。１．ブランフォード・マルサリス　エターナル　（Marsalis Music) ２４４票２．エリック・アレキサンダー　ジェントル・バラッズ (ビーナスレコード）１８４票３．キース・ジャレット　ジ・アウト・オブ・タウナーズ　(ECM) １７８票４．ブラッド・メルドーエニシング・ゴーズ（Warner Music）　１４８票５．ウイントン・マルサリス　ザ・マジック・アワー（Blue Note）１１６票６．ブラッド・メルドー　ライブ・イン・トーキョー（Nonesuch)　１０８票７．ジェームズ・カーター　ガーデニア・フォー・レディ・デイ（ソニー）　１０２票８．ザ・バッド・ブラス　ギブ（ソニー）　９９票９．エンリコ・ピエラヌンツィ　ライブ・インジャパン（プロジェクトＴ）　７５票１０．エディ・ヒギンズ・ウイズ・ストリングス　ムーンライト・ビカムズ・ユー（ビーナス）７３票これを見ると、ブランフォードがダントツですね。それに、ブラッド・メルドーの２枚が入っているのと、ビーナスの２枚が目立ちますね。メルドーはピアノ・ソロが上位に来ると思っていました。ビーナスはジャケットが益々エロくなってきましたね。(^ ^);近頃はフルヌードまで出てきましたからね。社長の趣味らしいですが、女性はちょっと買いにくいと思います。エターナルロメール・ベアデンに捧ぐエニシング・ゴーズジェントル・バラッズ至上の愛ライブ（DVD)　税込み\3800のところ\3036とかなりお得！

2005年01月22日

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EXPLORATIONS BILL EVANS TRIO

　言わずとしれた、スコットラファロを擁した当時のビル・エバンストリオの傑作。ビル・エバンスのディスクを買ったのは、これが最初でした。かれこれもう２０年以上前になります。当時は、マイルストーンレーベルで出ていた記憶があります。本当に、良く聞いたもんです。特にＡ面はすり切れるくらい聞きました。今度、ヴィクターから\1500のシリーズが出たんで、CDでは持っていなかった、これと『Portrait in jazz』の２枚を購入しました。昔のアナログ盤では、Ａ面４曲、Ｂ面４曲で、今回のＣＤでは『ビューティフル・ラブ』のテイク１と、『ザ・ボーイ・ネクスト・ドア』が追加になっています。　個人的には、この盤が４作中の最高傑作と思っているんですが、巷では人気は『枯葉』や『ワルツ・フォー・デビー』に数段劣るんでしょうね。こうして、何年ぶりかで聞いてみましたが、やはり良いですね。聞き始めたら、どの曲もすぐににフレーズを思い出してしまいました。アルバムの印象として、色で言えば黄色がかった乳白色を連想してしまいます。端正で、何とも言えない香りが感じられるような演奏です。　昔の、アナログ盤だと、レコードの内周に近い所では、強音になると混濁していましたが、さすがにそういうことは、当たり前ですがありません。そういえば、私が持っているアナログ盤では『Haunted Heart』でテープの揺れとおぼしき箇所がありましたが、これはしっかり修正されていますね。書きながら、こんな些細なことまで思い出されてしまいました。やはり、愛着がある演奏だったんだと、改めて思いました。　どれもすばらしい演奏ですが、私は『Haunted Heart』、『ELSA』という２つのバラードに強く惹かれます。　追加の２曲ですが、『ビューティフル・ラブ』テイク１の方は、テーマは原曲をあまり崩さないで弾いています。アドリブは、マスターテイクと優劣つけがたいと思います。それにしても、イマジネーションの豊かなことと行ったらないです。『THE BOY NEXT DOOR』も、落とすには惜しい演奏です。昨今は、ＣＤの収録時間を目一杯使うというのが、主流になっていますが、聞く方はそれだけの集中力は続かない筈なんで、今から思うとアナログ盤の４０～５０分というのは適正な長さだったかもしれません。　今回聞いてみて、ポール・モチアンのバッキングに耳をそばだててしまいました。出しゃばるところはないですが、そうかと言って引っ込んでいるわけではなく、その微妙なさじ加減が絶妙です。EXPLORATIONS　BILL EVANS TRIO(RIVERSIDE VICJ 41014)1.ISRAEL(Jphn Carisi)2.HAUNTED HEART(Dietz-Schwartz)3.BEAUTIFUL LOVE(take 2)(Gillespie-King-Van Alstyne-Young)4.ELSA(Earl Zindars)5.NARDIS(Miles Davis)6.HOW DEEP IS THE OCEAN?(Irving Berlin)7.I WISH I KNEW(Gordon-Wrren)8.SWEET AND LOVELY(Arnheim-Tobias-Lemare)9.BEAUTIFUL LOVE(take 1)(Gillespie-King-Van Alstyne-Young)10.THE BOY NEXT DOOR(Martin-Blane)BILL EVANS(piano) SCOTT LaFARO(bass) PAULMOTIAN(drums)

2005年01月11日

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フェスタ　Japanese Band Repertoire vol.9

年末に出た岩城宏之指揮、東京佼成のＣＤを聞きました。もう９枚目ということですが、岩城とのコンビは『トーンプロレマス５５』(1998)以来となりますが、今回は前回ほどのインパクトはありませんでした。前回は初顔合わせということと、黛作品集ということで、かなり強烈でしたが、今回は、通常イメージする吹奏楽とオケの管セクション用作品から成り立つためか、あまり、強烈な印象は受けませんでした。そうは言っても、演奏の出来が悪いということではなく、出来は非常によいと思います。　私が気に入ったのは、村田文生の『スノー・ホワイト』です。磐城高校吹奏楽部の委嘱作品です。村田文生というと、個人的には難解で、猥雑な作品という印象が強いです。今回の作品は名前が名前だけに、従来の難解さが少し薄れているかなと思います。あと、西村朗の巫楽（ふがく）も結構強烈でした。以前から、西村の吹奏楽曲として注目してはいたんですが、実際に耳にしたのは初めてでした。所謂現代音楽ですが、アジアの多種多様な民族音楽（日本、インドネシア、チベット、韓国など）の響きが聞こえます。ラマ教の音楽を模した、ホルンの響きを聞いていると、昔見た『セブン・イヤーズ・イン・チベット』を思い出しました。『トーンプロレマス５５』同様純粋？な吹奏楽ファンにはなかなか理解されない曲ですが、もっともっと演奏されても良いと思います。最後の能管を模したと思われる、木管の高い持続音を聞きながら、これは結構映画音楽に使えるな、などと考えてしまいました。そのほか、外囿祥一郎のユーフォニアムソロで天野正道のユーフォニアム協奏曲、北爪道夫のフェスタ、吉松隆/祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」などが収録されています。この中では、天野作品が外囿氏の超絶技巧と相まって、胸のすくような作品です。フェスタ　Japanese Band Repertoire vol.9東京佼成ウインドオーケストラ岩城宏之 (Cond) 1.フェスタ (1991/2004) 北爪道夫 (1948- )2.祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」Op.90-1 (2002) 吉松隆 (1953- )3.ユーフォニアム協奏曲 (2003) 天野正道 (1957- )4.スノー・ホワイト (2001) 田村文生 (1968- )5.室内協奏曲 (1955) 武満徹 (1930-1996)6.巫楽 - 管器と打楽器のためのヘテロフォニー (1990/1994) 西村朗 (1953- )

2005年01月05日

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ターミナル

今月号のスイングジャーナル誌にこの映画とジャズの関わり合いについてのコラムがあり、『ジャズファン必見』とか言うコピーが載っていたので、見てきました。結論から言うと、ジャズとの関わりは確かに一本の筋としてあったんですが、実際の映像では、ベニー・ゴルソンが『キラー・ジョー』を演奏する場面が、終わりの方でちょこっと出ただけで、そういう意味では期待はずれでした。ベニー・ゴルソンは重要な役（自分自身）ではありましたが、インパクトがちょっと弱かったと思います。でも、本来の映画としては、ちょっとほろりとさせる、小粋な小編といった趣の映画という印象を持ちました。飛行機に乗った直後に、故国が戦争状態になり、米国に入国できなくなり、無国籍となった男が、空港に居住するという、絶対あり得ないと思われる設定ですが、その中でトム・ハンクス扮するビクター・ナボルスキーと、空港に従事する周りの方々とのふれあいがとてもさわやかに描写されています。また、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズがスチュワーデスで、ビクター・ナボルスキーの恋人役として、花を添えています。ただ、ナボルスキーが、すぐ帰らないで、粘り強く入国できるのを待つ動機がいまいち弱いと思います。この動機については、ご覧になってからのお楽しみですが、一旦帰国して、またの機会を待つというのが普通だと思うんですが。。。もっともそうなったら、映画にはならないわけですが、ちょっと苦しいかなと思います。また、クライマックスが空港を出るところになっていて、その後がさらっとしすぎていて、エピローグみたいな感じになっていたのが少し残念でした。ともあれ、見て損のない映画だと思います。余談ですが、この映画を見始めたら、昔在籍していた某楽団の団長がこの主人公とよく立ち振る舞いが似ている（勿論トム・ハンクスと顔つきも似ています）ことに気がつき、笑ってしまいました。Ｔ君ごめんなさい。ターミナル　公式サイト

2005年01月04日

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カルロスクライバーのＤＶＤ

年末に、実家で年越しをした後に、少し時間をとってカルロスクライバーのＤＶＤとＬＤを見ました。まず、最初に先日購入した、ブラームスの第４交響曲他のＤＶＤを試聴。自宅で見たときは、音も画もいまいちだなと思いましたが、実家の装置は、ちゃんとした、コンポーネント・ステレオ（っていまでもいうんでしょうか？）で、それなりに金がかかっているし、テレビもモニターテレビのせいか、画はまあ満足できる状態でしたが、音はやはりあんまり良くないですね。それでも、演奏の熱気がすごくて、最終楽章はその熱気にあおられた様な感じで、すごく興奮する演奏でした。多分、音だけを聞いていると、もう少し冷静に聞けるんでしょうけれど、やはり、彼の場合には姿そのものに、また別な魅力があるということでしょう。　このあと、ＬＤでブラームスの２番の第４楽章、１９８９年のニューイヤーコンサートの『こうもり序曲』、『春の声』、ベートーベンの７番第１楽章などをつまみ聞き、改めて彼のすごさを感じました。ベートーベンの頃は晩年に比べて、少し太っていたことも初めて気がつきました。　ところで、こうやってＬＤとＤＶＤを続けてみると、ＤＶＤの画の優秀性が分かります。ＬＤはアナログなので、輪郭の甘さや、ノイズの多さが気になりますね。ということで、今持っているＬＤもＤＶＤに買い換えようかなという気にさせる出来事でした。　ところで、クライバーの『カルメン』を国内版で買おうかどうか迷っていたんですが、結局米国盤が今月発売されるようなので、そちらを買うことにしました。21$程と国内版に比べて半額以下ですので、リージョンフリーのプレイヤーをお持ちの方はこちらは如何でしょうか。　ドイツのjpcにこれと、アバドのマーラー２，９番（マーラーユーゲント管）を注文しようとしたんですが、送料が14$もとられるんで断念しました。どうも、１枚でも同じ送料なんで、大量に買うときしか使えないようですね。1.ベートーヴェン：『コリオラン』序曲 Op.622.モーツァルト：交響曲第33番変ロ長調 K.3193.ブラームス：交響曲第4番ホ短調 Op.98カルロス・クライバー（指揮）バイエルン国立管弦楽団Deutsche Grammophon 0734017収録：1996年10月21日、ミュンヘン、ヘルクレスザール

2005年01月03日

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天皇杯サッカー

　元旦は、恒例？の天皇杯サッカーの決勝を見に、子供と二人で、国立競技場まで行きました。この日限りの正月パスを使ったんですが、昨年から２０００円の値上がりでちょっと割高感があります。最初グリーン席を使える１万５千円のやつにしようかと思ったんですが、指定が取れない場合無駄になるんで止めました。　原宿のサッカー専門店でお約束のユニフォームのレプリカを購入後、千駄ヶ谷の駅で川口在住の弟と合流して競技場入りしました。前夜の雪が座席に残っていて、ベチョベチョ状態。ピッチの外のトラックにも雪の残骸がいっぱいあり、少し肌寒い感じでしたが、バックスタンドでの観戦で、太陽の日差しがとても心地よかったです。　開会時に川淵キャプテンが『ＤＲＥＡＭ』という字を書き初めで書いていました、また、宣言として２０１５年のトップ１０入りと、２０５０年のＷ杯優勝を目指すという宣言を行いました。実際の戦術はこれからだと思いますが、トップがこのようにビジョンを明確にすると言うことが大切なことは、皆さんもよくご存じのことと思いますが、実に立派だと思います。それに、言うだけではなく、実際に実績を残しているだけに、今後の展開にも期待がもてます。　実際の試合ですが、ベルディの元気良さが目立ちましたね。こういっちゃ、ジュビロの選手にはかわいそうですが、年寄り対若手という感じでした。どちらも、パス回しを信条としているチームだと思いますが、ジュビロがちょっと歳の分だけ元気が足りなかったと言うところですかね。　結局、ベルディーが前後半に１点ずつあげ、ジュビロの猛攻を１０人で何とか防いだという試合でした。印象に残ったのは、２点目の平本一樹のドリブル突破からのシュートでした。結構角度のないところからのシュートでしたが見事でした。　サポーターは、ジュビロの方が倍以上多く、どちらが地元か分からない様な感じで、ベルディーの方は少し寂しかったですね。　観客は５万人で、チケットが」取れない騒ぎがありましたが、レッズサポーターの好意？により、うまくまわったようで何よりでした。　夕方、晩飯をとってから、家に帰り着いたのが、１０時半。さすがに疲れました。今回は子供のクラブチームの仲間が、４人くらい来ていたようで、競技場でも何人かに会いました。あれだけいたら、会う確率はなかなかないと思うんですが、珍しいこともあるものです。

2005年01月02日

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日本赤十字社のスマトラ島沖地震救援金にご協力を

ということで、AMAZONジャパンで募金を受け付けているようです。1-Clickでamazon.comの募金のページ（日本語）に進み、募金額を入力して、『今すぐ募金する』をクリックすると、amazon.comのアカウント確認ページに進みます。そこで、アカウントを持っている方は通常の手続きを行うと、その金額がクレジットカードから引かれる仕組みになっています。アカウントを持っていらっしゃらない方は、その場で新規作成すればいいです。ただし、クレジットカードを持っている方に限ります。自分のアカウントページで『Amazon Honor System Payment』か、『Amazon Honor System Payment』を選ぶと、Amazon Honor System Paymentというところに、寄付した金額が表示されます。日本赤十字にメールを送ると、領収書を送ってくれるそうです。今のところ、$54,091（1/3 16:17分現在）が集められているようです。私は赤十字の回し者ではありませんが（一応会員ではあります）宜しかったら、募金にご協力下さい。私も少額ですが、寄付させていただきました。話ついでですが、この津波に関する日本の活躍が週間アカシックレコード12/31号に載っていました。今回は、日本、米国、インド、オーストラリアが中心になって進めるようですね。また海自艦隊もタイ政府の要求を受けて、護衛艦など3隻をタイ南部プーケット島沖での、被災者の捜索活動中ということで、非常に心強い限りです。こういうことは、ほんの数年前には絶対に不可能なことでしたので、日本の世論も少しは成熟しつつあるのかなと思います。また、今回の津波で国全体が冠水してしまった、海抜1メートル程度の島ばかりの国モルディブでの死者数が、海抜のはるかに高い島国スリランカの死者数より圧倒的に少なかったのは、モルディブ諸島の沿岸に日本の援助で無数の波消しブロックが設置されていたからであるということも載ってあり、いろいろ喧伝されているＯＤＡですが、このような地味な仕事も行っていることを知り、とても嬉しく思いました。

2005年01月01日

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