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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2007.06.21
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カテゴリ:映画
三多摩の府中のアメダスによれば、今日の最低気温は22.1℃(05:30)、最高気温は32.7℃(12:40)。3日連続の真夏日で、しかも今年一番の暑さとなった。晴れたり曇ったりの天気であったが、午後から大気の状態が不安定になり、夕方にはにわか雨も通り過ぎた。
梅雨前線は一体どこへ・・・と探してみると、今日は沖縄地方で梅雨明けした一方で、北陸地方と東北地方が梅雨入りしたとのことである。いつの間にか北上して(鈴木大地選手のバサロ泳法のように?)関東甲信地方をスルーし、その北側で雨を降らせているらしい。この梅雨前線は、幸か不幸か、これから週末にかけて徐々に南下してくるようである。

さて、それでは、昨日の記事の続きである。
昨日見た4本の映画のうちの、後半の2本について述べたい。

3本目は『舞妓Haaaan!!!』。
鬼塚公彦は、鈴屋食品の東京本社に勤務する平凡なサラリーマン。かつて修学旅行のときに京都で迷子になったところを夢川町の舞妓さんに優しく接してもらって以来、彼は熱狂的な舞妓ファンとなり、ホームページ『ボンの舞妓日記』を管理するほどであった。ある日、彼は念願が叶って京都支社への転勤が決まる。しかし、「一見さんお断り」のお茶屋で舞妓さんと遊ぶためには、常連客の誰かに紹介してもらうことが必要であった。公彦は自分の会社の社長・鈴木大海が常連であることを知り、彼に取り入って「仕事で結果を出せば、連れて行ってやる」と約束してもらう。以来、死に物狂いで新商品を開発し、会社の売り上げに貢献する。公彦はついに、社長と一緒にお茶屋へ遊びに行くが、そこで豪遊していたのは年俸8億円のプロ野球選手・内藤貴一郎であった。他方、公彦の同僚OLで、彼の京都支社転勤を機に彼に捨てられた元カノの大沢富士子は、公彦のことが忘れられず、舞妓になることを志して京都で修行を始めるのであった・・・。

クドカンこと宮藤官九郎氏の脚本によるハイテンション・コメディ。
鬼塚公彦役の阿部サダヲ氏、内藤貴一郎役の堤真一氏、大沢富士子役の柴咲コウ氏に加えて、小出早織氏、真矢みき氏、吉行和子氏、キムラ緑子氏、生瀬勝久氏、Mr.オクレ氏、伊東四朗氏といった錚々たるキャストが脇を固めている。チョイ役で出演している植木等氏の遺作でもある。

人物設定からして常軌を逸しているため、ストーリーはあってないようなもの。めまぐるしい展開ではあるが、決して難解ではなく、(共感の有無は別として)状況が分からないということはなさそうである。
主人公たちの妄想・暴走による瞬間芸的な(体力勝負の?)ギャグで爆笑できるとは言え、観客に対するカタルシス効果も瞬間的で長続きせず、すぐに忘却してしまうはず。それなりに面白いが、後には何も残らない(むなしさだけが残る?)かもしれない。

4本目は『キサラギ』。
売れないアイドル・如月ミキが謎の自殺を遂げてから、ちょうど1年。その私設ファンサイトによく書き込んでいた「家元」、「オダ・ユージ」、「スネーク」、「安男」、「イチゴ娘」というハンドルネームの5人が、一周忌追悼会に集まり、初めてオフラインで顔を合わせる。彼女の思い出を熱く語る彼らであったが、やがて「彼女は自殺なんかするような娘じゃない、殺されたんだ」という発言をきっかけに、彼女の死をめぐる男たちの推理が始まる。その過程で、意外な真実が次々と明るみに出され、彼らの推理は二転三転していくが・・・。

小栗旬氏、ユースケ・サンタマリア氏、小出恵介氏、塚地武雅氏(ドランクドラゴン)、香川照之氏という個性的な芸達者たちによるワンシチュエーション・サスペンス。「密室劇」という言い方も可能であろう。
怪演という意味では香川照之氏に、また、おトボケという意味では塚地武雅氏に、それぞれ敵う者はいないかもしれない。が、個人的に一番笑えたのは、ハンドルネーム「オダ・ユージ」を演じていた「ユースケ・サンタマリア」氏。この名前の組み合わせと言えば・・・もう、あのネタしかないであろう。2003年7月公開の『2』を映画館で3回も見て、しかも「劇中で使われていた」という理由だけで同じノートPC(当時の最新モデルdynabook C8)を購入したほどハマり込んだ私にとっては期待通りの、名台詞を発してくれた。

本作の予告編を見る限りではあまり面白そうに思えなかったことから、当初は見るつもりはなかった。しかしながら、MovieWalkerのユーザーランキングで非常に高い評価を得ていたため、急遽見ることにした次第である。その評価は全く間違っていなかった。上の『舞妓Haaaan!!!』が瞬間的な笑いなら、本作は構造的(あるいは、重層的)な笑いと言える。プロットが積み上げられていく中で、おかしさも倍増していく・・・といった感じなのである。今月の「おすすめの1本」として推薦しておこう。





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Last updated  2007.11.21 19:25:08



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