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カテゴリ:映画
今日の14時頃に大隈半島に上陸した台風第4号は、鹿屋市付近→都城市付近→宮崎市付近を通って日向灘に出た後、さらに足摺岬付近を経て現在は土佐湾(沖)から紀伊水道(沖)に抜けようとしている。
この台風によって南の暖かく湿った空気を供給された梅雨前線が活発になり、三多摩でも朝からやや強い雨が降り続いている。府中のアメダスによれば、今日の最低気温は20.5℃(24:00)、最高気温は22.9℃(01:00)であった。 さて、今日は、火曜日の記事で「予約を入れた」と紹介した、とある映画の先行上映を朝イチで見てきた。先行上映を見たのは『ハッピー フィート』&『ナイト ミュージアム』以来であるが、それはさておき、今日の記事ではこの映画を取り上げたい。 その映画とは・・・言うまでもなく、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』先行上映。 ホグワーツ校の4年生の課程を終えたハリーは、夏休みに帰郷していた。復活を遂げた闇の帝王ヴォルデモート卿との戦いでセドリックが殺されたことを今も気にしていて、その悪夢にうなされている。そのことを悪友に咎められ、ケンカになりそうになったちょうどそのとき、空が急に暗くなってディメンター(吸魂鬼)が出現する。ハリーは呪文を唱えてどうにかディメンターを退散させる。しかし、マグル(魔力を持たない人)の前で未成年者が魔法を使うのは違法行為であるとして、魔法省はハリーの懲戒尋問を開く。ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアの弁護もあってハリーは無罪放免となるが、ヴォルデモート卿の復活を信じようとしない魔法大臣のコーネリアス・ファッジは、配下のドローレス・アンブリッジをホグワーツ校に送り込み、ダンブルドアや生徒たちを見張らせることにする。実戦向きの防衛術を一切教えずに学校の規律ばかりを強化するアンブリッジに対して、危機感を覚えたロンとハーマイオニーは、少数の同志を募ってダンブルドア軍団を結成し、ハリーを先生として防衛術を自学自習することにする・・・。 J.K.ローリング氏の世界的なベストセラー、『ハリー・ポッター』シリーズの第5弾。 本作の感想を述べる前に、まずはこのシリーズについて概観しておこう。 興行収入がだんだん下がっているのは気になるものの、実は私自身は劇場では『4』しか見ていない。『1』『2』『3』はTVで放送されていたのを見たり、さらにDVDも購入したりしているが、さほど熱心に見てはいないのである。 にもかかわらず、前作『4』にはすっかりハマってしまった。 『4』は先に「日本語吹替版」を見たが、後日「字幕版」も見てしまったほどである。なお、このシリーズを見るなら、私は「字幕版」のほうを推奨する。というのも、呪文の字幕にはルビが振ってあって、呪文の発音と意味が同時に理解できるからである。 で、『4』にハマってしまった最大の理由は、おそらく「三大魔法学校対抗試合」というコンセプトであろう。私は個人的に『料理の鉄人』のような“技の競い合い”が好きらしい。この『4』が公開された頃、私は日本語学校で非常勤講師をしていたが、ちょうど「3クラス対抗のプレゼンテーション大会」があり、その賞品として“炎のゴブレット”ならぬ東京風月堂のゴーフレットを用意した・・・というエピソードを持っている。いずれにしても、三大魔法学校の生徒たちがホグワーツ校に入場する場面などは、完全にお気に入りと言える。 また、もう一つの理由として挙げられるのは、『機動戦士Zガンダム』第50話(最終話)を思わせるような(死んだ人が愛する人を守る)戦闘シーンがあること。君は刻の涙を見る・・・ハリーがカミーユ・ビダンに見えてしまうのである。なお、エマ・ワトソン氏とエマ・シーンは、エマつながりではあるものの、全く関係がない(わざわざ言うまでもなかろう)。 ようやく、ここから、本作の話題に移る。 本作『5』を見ていて感じたのは、『スター・ウォーズ』との関連性である。今度はハリーがルーク・スカイウォーカーに、そしてヴォルデモート卿がダース・ベイダーに、それぞれ見えてしまった。まさに『5』つながりで、『帝国の逆襲』っぽい要素がいろいろと含まれているかもしれない。 そう考えると、ロンがハン・ソロで、ハーマイオニーがレイア・オーガナ姫・・・には、なりそうもない。ハーマイオニーはともかく、ロンはC-3POかR2-D2といったところであろうか。 それで、本作を見るためには、少なくとも前作『4』を事前に見ておくことが必須条件となる。 その背景知識がなければ、葛藤のあまりダークサイドに陥りかけるハリーやその仲間たちに、感情移入することはできまい。 シリーズの中で、本作が最高傑作である・・・と言えればいいのであるが、ちょっと微妙かも。 前作『4』が第一課題「ドラゴンの競技場」、第二課題「湖」、第三課題「迷路」、そして「ヴォルデモート卿との戦い」といった具合に各ステージの切れ間がはっきりしていたのに対して、本作『5』はそうしたステージ設定が明確でなく、メリハリに乏しいのである。 ひたすら重厚な方向へと進んでいく本作は、次作『6』『7』への“つなぎ”といった役割を担うのみ。『7』の結末を暗示するような「予言」もあるため、シリーズを最後まで見たい人には欠かせないはずである。 ところで、この夏は、蜘蛛男とカリブの海賊と本作の「三つ巴の戦い」が展開されることになる。まあ、興行収入と作品の評価のよしあしは必ずしも一致しないのが映画の世界の常であるが、観客を最も多く動員するのは果たしてどの作品であろうか。その行方にも注目したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.21 19:48:25
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