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テーマ:映画館で観た映画(8566)
カテゴリ:映画
とうとう行ってしまった「東京タワー」。人気作家・江國香織の小説の映画化。彼女の映画化第1作「落下する夕方」が大好きなのだけど、作品自体はまともに読んだことなくて「クウネル」の連載は読み飛ばしているという鬼のような私(だって物語の内容に入り込めないから・笑)。劇場には「北の零年」を観に集まるおばちゃんたちのように、きっと私ぐらいの年頃の人たちがわんさと来てるんだろうと思っていたら、意外と10代、20代の女の子が多かった。岡田くん、マツジュン狙いなのか? もっとも私はどっちかというと岡田くんで、Kちゃんはマツジュン目当てだったのだけど(Kちゃんがマツジュン好きとは知らなかった。あーたのレオン様とは随分タイプが違うと思うけどね?!)。
東京を舞台に「年上の既婚女性との恋愛における天国と地獄」が一度に展開。黙って観ているのがツライ! とてもじゃないけど感情移入なんてできましぇーん。20歳年下ってことは18歳か…。そんなお子ちゃまを相手にするなんて。コイビトというよりも姉として慕って欲しいわ?! これが男の人だったらロリコンと非難されるのにね。アメリカじゃ、10代の生徒に手を出した女性教師が逮捕されていたくらいだから、はっきり言って犯罪です。 よしんば、岡田くんのような美しいカモ、もとい美少年が「奥さん好きですっ!」と迫ってきても「あなたは好奇心と愛情の区別もつかない子どもなのよ。10年経ってまだ私のことが好きなら、もう一度そのセリフを言ってちょうだい」とかすかに微笑みながら言ってのけるのが大人の女の分別っちゅうもんでしょう。はっ、結構入り込んでるわ、私。 歯の浮くようなセリフを次々と繰り出しても、まあ君が言うなら聞いておこうという岡田くんの存在感。彼の母親を余貴美子が演じていて、映画を観る前に「彼女と黒木瞳との対決シーンがスゴイ!」と関西が誇るおばちゃんタレントの上沼恵美子が熱弁をふるうのをうっかり聞いてしまったんだけど、それを知っていたおかげで心の準備が。想像通りというか、期待を裏切らないシーンだった。さすがだわー。ヘルメットみたいなボブのウィッグはどうかと思うけど、余は満足じゃー。 岡田くん&黒木瞳組のひたすらロマンチックな恋愛(天国編)があくまで中心で、2人を引き立てるためのマツジュン&寺島組(地獄編?)かと思いきや、2本柱状態だった。キレイキレイだけで済まさないヒネリ(45°くらいだけどね)もあって飽きさせずに見せてくれたけど、いかんせん長い~。しかも寺島しのぶは途中から「赤目四十八滝」モードに。どうしてこんな役ばかりなのか。でもきっと、撮る側がそれを要求してしまうんだろう。その期待に存分に応えてしまう、哀しき女優魂よ。これから当分、赤いバラとフラメンコを見たら彼女のことを思い出してしまいそう。中年女の習い事って、端から見ると結構コワイもんがあるよなあ(自分を振り返りつつ)。 挿入歌が流れると、雰囲気がなんとなく金妻風に。テーマソングは山下達郎でとにかくうっとり、ロマンチックにって感じだったけど、♪どこでなにをしていても ボクだけの君~♪なスガくんの「秘密」も刺激的でよかったのになあ。 ついでにパリロケも。いつから岡田くんは画学生に? 黒木瞳が果敢にフランス語のセリフを喋っていた。やっぱり「r」の発音がねえ。決してヘタではなかっただけに惜しかった。そして、なんと字幕を寺尾次郎先生がご担当。私にとってはここが一番のキモだったかも~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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