井上靖著 氷壁
氷壁の宿「徳沢園」泊まったことはありませんが、穂高連峰、槍ヶ岳へ行く時に通過していたので、「氷壁」ってどんな本かな、読んでみたいなと思っていました。先日、図書館でこの本を見つけたので借りてきました。昭和30年代前半、登山界は麻のロープからナイロンロープに移行し始めたころの話、登山家魚津と小坂がナイロンロープで元旦に前穂東稜を目指す、あと10mというところで、ロープが切れ、前を行く小坂が墜死する。ロープは「切れた」か「切った」かの論争になり、実験をするが切れなかった。。。。小坂の人妻への失恋、人妻と魚津との関係、小坂の妹の魚津への一途な愛を織り交ぜての恋愛小説?になっている。結末は・・ まだ始めたばかりですが、私もクライミングをやっているので、ロープを信頼して命を託しています。登山としての前穂は登っているが、いつかクライミングで前穂に登れる日がくればと思っています。