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2004年11月13日
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カテゴリ:島・旅
【11月7日】

竹富島種子取祭奉納芸能初日。

種子取祭は、1977年に国の重要無形文化財に指定されました。
毎年、新暦10月~11月の干支「甲申~壬辰」までの9日間開催されます。
この時は、普段人口300人強の竹富島に、大勢の観光客と報道陣が集います。

甲申の初日は、奉納芸能の練習開始日。
最も盛り上がるのは庚寅の7日目、玻座間村の奉納芸能日と、辛卯の8日目、仲筋村の奉納芸能日です。
会場は、世持御嶽です。

<1日の流れ>

午前5時半頃  神司による祈願。
        東側の弥勒奉安殿で、担当家の当主や古老たちによる「弥勒起こし」の儀式。
午前6時頃   世持御嶽の特設舞台で「歓待」の儀式。
午前8時頃   世乞い歌を歌いながら、集落の責任者である主事宅訪問する「参詣」。
午前10時頃  参詣の集団が世持御嶽に帰ってきたら、その広場で迎えがあり、「庭の芸能」が奉納される。
午前11時頃  特設の舞台で舞踊と狂言の「舞台の芸能」が始まる。
午後5時頃   舞台の芸能終了後、神前でイバンカミの儀式。
        続いて夜通しの世乞いが始まる。
        3集落に分かれた世乞い集団は、生年(年男・年女)の家や、決められた家を回る。
        家々では、塩、タコとニンニクの和え物、泡盛などをふるまう。

<玻座間村の奉納プログラム>

・庭の芸能

棒、太鼓、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝種子取、ウディ棒、馬ヌシャ

・舞台の芸能

1.長者
2.弥勒
3.神司スー踊い
4.鍛冶工
5.赤馬節
6.八重山上り口説
7.組頭
8.ササラ銭太鼓
9.大浦越路節
10.世持
11.鳩間節
12.元タラクジ
13.世曳
14.胡蝶の舞
15.鶴亀節
16.かたみ節
17.下原節
18.伏山敵討
19.祝種子取
20.夜雨節
21.竹富育ち
22.布織ユンタ
23.むりか星
24.ペーク漫遊記
25.しきた盆
26.早口説
27.種子取節
28.ガイジンナー
29.安里屋節
30.鳩間節
31.真栄節
32.長刀
33.竹富口説
34.曽我兄弟


---

<弥勒起こし>

まだ暗い中、朝5時半からの弥勒起こしを見に行きました。
奥が弥勒奉安殿で、弥勒さまのお顔が見えます。


弥勒起こし



起きた弥勒さま



歓待の儀式
奥の壇上に司たちが見える



夜が明ける


<庭の芸能>

庭で集団演技と舞踊が行われる。


「マミドー」
働き者の女性のゆんた
鎌や鍬、ヘラで労働する様が織り込まれている



「ジッチュ」
人頭税に苦しみながらも10人の子を育てる夫婦が、
琉球国王に表彰されて喜ぶ様
貧しいゆえ片袖の着物、という設定



「マサカイ」
人頭税時代、人口増加に伴って強制移住させられることがあった
移住希望者がほとんどいない中、自ら希望した「真栄」の歌



「祝種子取」
石垣種子取郷友会50余名による
道歌、安里屋ユンタ、クイチャーで構成される



「ウディ棒」
空手を取り入れた力比べの戦いを、女性が演じる様がコミカル



「馬ヌシャ」
腹にはりぼての馬をくくりつけて踊る



<舞台の芸能>


「長者」
「村の父」が豊作の祈願をし、芸能の開始を宣言する



「弥勒節」
弥勒さま登場!!



こどもたちをいっぱいひきつれて
弥勒さま大好き


「沖縄の弥勒信仰は、ニライカナイ信仰と習合して、
海の彼方の楽土から世(豊作・富)を運んでくる五穀豊穣の神と考えられており、
八重山の弥勒神は安南から伝来したという。」
~「竹富島文庫1 種子取祭」より~


「赤馬節」



「祝種子取」



島出身の功労者表彰もある



「ササラ銭太鼓」
銭で楽器をつくってる



「鳩間節」



「元タラクジ」
曲は、元タラクジ節、クイガマ節
太郎叔父と姪のカマドマの悲しい物語



「胡蝶の舞」



舞台裏では化粧に大忙し



「伏山敵討」
チャンチャンバラバラ、客席は大喝采



「夜雨節」
波照間の歌


途中、コンドイビーチまで散歩に出かけました。
白砂のビーチに寝っころがって、オリオンを飲んでいたら、
知らないオジサンが写真を撮っていきました。

---

舞台の芸能が終わると、世乞いが始まります。
わたしは、世乞いに参加する前に腹ごしらえ。

写真左下は、祭の主食「イイヤチ」です。
もち米ともち粟、あずきを入れて煮、練ったもち飯。
飯自体は薄味で、味ノリをまくと意外と合う。
祭り会場でも販売していました。
これにアサリとアーサーの汁が祭の膳とのことです。



---

<世乞い>

世持御嶽から出発し、まず種子取祭を戊子の日に定めた「根原家」へ向かいます。
各家々を回るときの手順は、以下の通り。

「道歌」を歌いながら家へ向かう。



門を入ったら、「巻歌」を歌いながらぐるぐる回る。


家の前で、迎えの集団が待ち構えている


東西に別れ向かい合って「しきどうよう」を歌う。
両集団が押したり引いたりしながら「ガーリー」を行う。
当主や生年の人などを胴上げする。

座敷に上がって、神司の祈願、神棚に向かって二礼二拍一礼を2回。
このとき、上座から、1番座、2番座、3番座の順で関係者~観光客が座る。


神棚に向かって座る


塩、お神酒(泡盛)、酒の肴が順番に回される。
肴は、タコとニンニクの和え物。


泡盛が回ってくる



これがタコニンニクだ!!


「稲が種子アヨー」、「根下りユンタ」を歌う。
ユンタは、21番まで歌うが、基本的に奇数が男性、偶数は女性。
最後に、当主の挨拶があって終了です。

これを、夜通し何軒も繰り返します。

タコニンニクの他に、ゴージャスなお宅だと、そば、みかん、
ジューシーかまぼこなどもふるまわれます。


ジューシーかまぼこ
かまぼこの中身が炊き込みご飯で、おいしい">


歌う、踊る、泡盛、タコニンニク、を繰り返しているうちに体が熱くなります。
終わるのは午前3時になるときもあり、翌日の弥勒起こしがまた午前5時半からですから、
全て参加すると、ほとんど寝る時間はないと思います。
それを乗り切るためのカンフル剤状態ですね。
翌日は、自分では麻痺してるんですが、島中がニンニクの匂いであふれます。

それにしても、客は「世」を運ぶ、と言って、見ず知らずの観光客まで大勢家に上げて、
酒肴をふるまう人々の懐の広さ。
そばなんて300食は作ったらしいです。
あるお宅では、挨拶で、世界遺産登録を目指してNPO法人を作ったこと、
竹富のよさを残しつつ、この島をもっと知ってほしいことを力説していました。



www.iraqbodycount.orgwww.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org





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最終更新日  2004年11月17日 20時47分11秒
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