テーマ:読書(8208)
カテゴリ:読書
会社員時代は行きの通勤電車では日経新聞を、帰りの電車では読書をしていたのですが、リタイアしてからは通勤しないので読書の時間が減りました。 というか、会社員の時は月曜から金曜までの5日間はほぼ毎日読書時間が、通勤時間の30分はあったので、かなりの読書時間が確保されていました。 ところが、通勤しなくなり、その読書時間が無くなると、自宅での読書時間をいうのはかなり減るものです。 しかしながら、少しは本を読む時間もあって、このたびは久しぶりに宮部みゆきさんの著書を読みました。 宮部みゆきさんといえば、江戸時代を舞台にしたものが好みなのですが、この本は現代が舞台で、それはそれでなかなか面白いものでした。 この本は短編集となっていて、本のタイトルとなっている「地下街の雨」のほか、6編の短編が収められています。 「地下街の雨」のほかは「決して見えない」「不文律」「混線」「勝ち逃げ」「ムクロバラ」「さよならキリハラさん」の各短編となっています。 それぞれが一種のミステリー小説となっていて、なかでも、知らぬ間に死神に取りつかれてしまう「決して見えない」といたずら電話をしたあげく、電話機のなかに身体が飲み込まれてしまう「混線」はちょっと怖い感じでした。 ユーモアが効いていたのは「さよならキリハラさん」で、家の中に入ると突然耳が聞こえなくなる、というものです。 音を消すのは、宇宙人のようなものの仕業で、それは騒音を続けていると地球がひび割れるからという途方もない変な話で、音の消えた家に住む一家がドタバタするものです。 久しぶりに宮部みゆきさんの著作を読みましたが、相変わらず面白くて引き込まれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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