野鳥を撮り始めて半月ほど経って、野鳥写真についてわかってきたことがあります。
OM-1と300mmF4.0を使い、全て手持ち撮影です。
鳥撮影を始めた日の撮影です。天気は曇り空です。
データは、OM-1、M.ZUIKO DIGITAL 300mm F4.0、F4.5、1/1000秒、ISO800 です。
露出はマニュアルにしています。
フォーカスは被写体認識と C-AF+MF です。フォーカスが大きくずれると、OM-1 が被写体認識できなくなるので、フォーカスリングを動かすと MF になる設定です。被写体認識しない場合は、拡大 AF を使います。
白い部分がある鳥の場合、露出はアンダー目が良いです。
白い部分が白飛びしてしまうとレタッチでは元に戻しにくくなります。反面、黒つぶれは救えることが多いです。
また、RAW データを得ているとレタッチで復元できる幅も広くなります。
絞りは開放ではなく、ひと絞りほど絞った方が良いです。
私のレンズは、300mmF4.0でフルサイズ換算で600mm。しかし、焦点距離は300mmなので、被写界深度はフルサイズの600mmより深いです。
シャッタースピードは、早い方が良いというのは当然ですが、鳥の動きの状態にもよります。
動きが速い小鳥の動きを止めるためには、1/2000秒でもブレてしまいます。
動きがなければ、1/250秒でも大丈夫です。
絞ってシャッタースピードを速くすると、ISO感度を上げて明るさを補うことになります。ISO感度を上げすぎるとノイズが目立つようになるので、組み合わせには気を使います。
できるだけISO感度を抑えつつ、絞りとシャッタースピードを調整することが必要です。
Lightroom Classic CC のノイズ除去が非常に優秀です。ノイズ除去以前は、全紙プリントに耐えうる画像を得るためには、ISO800が限界でしたが、このノイズ除去を使うと、ISO1600~3200程度でも、全紙へのプリントにも耐えうる画像を得ることができるようになりました。
上の画像のレタッチ前とレタッチ後の画像を1200x900ピクセルで切り抜いたものを載せました。
Lightroom Classic CC のノイズ除去の処理後に、Lightroom Classic CC でレタッチするとこのように変化します。
撮影時は少し露出不足でした。ノイズも目立ちます。
シジュウカラの羽毛や木の枝の質感がしっかり表現できています。眼にもキャッチライトがクッキリ入っています。
つまり、RAW データは、上の写真のレタッチ前の画像のように、ディスプレイ上ではあまりきれいには見えませんが、レタッチ後の画像に加工できるだけのデータを持っているということになります。
カメラで jpeg 画像を撮って出しの場合は、ノイズ除去、明るさ、色の調整などの全ての画像処理を瞬時にカメラが行っていることになります。