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顕正会 『叱狗論』

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2007年09月16日
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カテゴリ:教学 基礎講座

六波羅蜜(ろくはらみつ)―慈悲と智慧の菩薩行―


  ◇六波羅密とはなにか


 六波羅蜜とは六度ともいわれ、大乗の菩薩が修行すべき、「布施(檀那)・持戒(尸羅・しら)・忍辱(?提せんだい)・精進(毘梨耶・びりや)・禅定(禅那・ぜんな)・智慧(般若)」の六種の徳目のことです。


 波羅蜜は梵語のパーラミターの音訳であり、「完全」「完成」などという意味があります。


 また波羅蜜とは「彼岸に至る」と訳し、迷いの此岸を脱して悟りの彼岸に到達するための修行をいいます。漢訳の六度とは、六つの船に乗って悟りの岸に渡(度)るための修行法という意味になります。



  ◇六波羅蜜の特長


 釈尊は衆生の機根に応じて、声聞に四諦、縁覚に十二因縁、菩薩に六度を説きました。
 四諦と十二因縁は、小乗の悟りを得るための二乗(声聞・縁覚)の修行でしたが、この六波羅蜜(六度)は大乗の悟りを目的とした菩薩の修行を指します。


 そのため、小乗の修行が自己の救済のみを求めたのに対して、六波羅蜜では特に「布施と忍辱」の二つの修行を説いて、他者をも救済するという大乗の利他(慈悲)の精神を重視します。


 また権大乗の『般若経』では六波羅蜜のうち、特に智慧(般若)波羅蜜が他の五波羅蜜を支え、先導する役目を果たすと説かれています。


 このように、六波羅蜜では利他の精神と般若の立場とが堅持され、その点に大乗の菩薩行としての特長が認められます。


  ◇六波羅密の説明


   <布施波羅蜜>

         
 小乗の菩薩も六波羅蜜を修行しましたが、ここでは主に大乗の菩薩の修行の上から説明します。


 布施とは、他に施し与えることですが、これには財施(ざいせ)・法施(ほうせ)・無畏施(むいせ)・身施(しんせ)」等が説かれます。


 財施とは他に金銭財物などを与えることであり、法施とは教えを説き与えることです。無畏施とは相手の畏れを取り除いてやり、安心を与えることです。また身施とは自分の身を投げ出して他に奉仕することです。


 大乗の菩薩は他者を救済するためにこれらの布施を行ないますが、釈尊は「施す」という執着心をもって布施をしてはならないと教えています。


 菩薩は「施す者・施される者・施し物」の三者に対する執着心がなく、その三者も本来的に空であると見ます。


これを「三輪清浄(さんりんしょうじょう)(空寂)(くうじゃく)の布施」といいます。執われのない空の智慧をもって、菩薩は布施という利他行を完成するわけです。



   <持戒波羅蜜>



 持戒とは文字通り戒を持つことですが、また戒を守ろうとする自発的な決定心(けつじょうしん)をも指しています。


 戒の種類には、在家修行者に五戒・八斎戒があり、比丘に二百五十戒、比丘尼に三百五十戒等があります。


 これらの戒は主に小乗戒において用いられますが、持戒波羅蜜には大乗の利他の精神に基づいた菩薩戒が説かれます。この菩薩戒には、「防非止悪」(悪事を防ぎ止めること)の意味も含めて「止悪・修善・利他」の三種の働きがあります。これを三聚浄戒(さんじゅじょうかい)(三種の浄らかな戒)といいます。


 この三聚浄戒の特色は、上に向かってはどこまでも菩提(悟り)を求め、下には無数の衆生を救済するという自発的な自利利他の精神にあります。


   
(大白法第374号)

つづく







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最終更新日  2007年09月16日 20時50分43秒
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