機械式駐車場がある修繕積立金
平成23年4月に国交省ホームページで「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」が発表されました。このガイドラインをもとに、全戸数分機械式駐車場がある小規模マンションの各戸が支払う管理コストを計算してみました。サンプルマンションを総戸数30戸7階建て、建築延べ床面積2800平米 昇降横行式機械駐車場4段 30台 専有部分総床面積2100平米(1戸あたり専有部分床面積平均70平米)として計算してみます。まず・・・修繕積立金は、ガイドラインでは15階建て未満建築延べ床面積5,000平米に該当するので、修繕積立金の月額平均値は専有部分床面積1平米あたり218円になります。A:専有部分総床面積2100平米×218円=457,800円ほかにガイドラインでは、機械式駐車場修繕積立金は4段式の場合1パレットあたり14,165円を目安としています。B:駐車場台数30台×14,165円=424,950円機械式駐車場の修繕費を含めた修繕積立金の目安はA+B(457,800円+424,950円) ÷専有部分総床面積2100平米=専有部分床面積1平米あたり月額420円!1戸あたり修繕積立金月額は29,424円です。これに・・・当然日常コストである管理費が加わります。専有部分床面積1平米あたり月額200円で計算したとして・・・C= 専有部分総床面積2100平米×200円=420,000円(1戸あたり月額14000円)駐車場料金は管理費に含まれるとして・・管理費(14000円)+修繕積立金(29424円)=月額43424円にもなります! 月々の住宅ローンの他に4万3千円が固定費で支払わなくてはいけないことになります。目安とはいえ、国交省のパブリックなデータがこのように示されています。こんなの机上の空論だよ?って反論する方もいるかもしれません。確かにマンションによって状況は大きく異なりますが、先日イダケン事務所に相談した小規模マンションでは、 管理会社から駐車場を含む各戸総支払い平均が4万5千円まで値上げする提案がなされています。ただの数字のマジックだけとは言い切れません。各戸の負担が少しでも減るよう、無駄な支出は少しでも減らさなくてはなりません。そのためには管理会社任せになっている管理コストの使われ方にマンション側が目を光らせる必要があります。管理コストに不安を感じられている方・・マンション管理相談室のイダケン事務所にご相談ください。http://www.11kanri.com/sakugen.htmlにほんブログ村