カテゴリ:真空管
AEGのE3aという真空管を紹介します。
先日ご紹介したSIEMENSのE3aとの違いを探ってゆこうと思います。 まず、見た目が全然違います。 SIEMENSのE3aと比較すると電極が少し小さく感じます。 これは個体差ですが、手持ちの2本はベースの向きを揃えるとバルブが全く逆の方に向いています。 向きだけが違うので電気的には問題ないですが。 でもこれはこれで良い感じです。 電極は丁寧なシールドがなされています。 しっかりした構造です。 ピン配置ですが、 ボトムビューは、ベースの出っ張りを1番として右回りに、 1. P 2. F、G3 3. G2 4. G1 5. nc 6. F 7. nc(センターのピンです) RadiomuseumnのE3a情報のピン配置はトップビューですのでご注意を。 また、5番がNCですので、ここも注意が必要です。 etracerで特性を測定しましょう。 三極管接続と五極菅接続の特性をそれぞれ測ってみます。 【1本目】 Ef=4.0V, If=1.03A 三極管接続 Ep=240V Eg1=-17.2V Ip+Ig2=28.12mA Ig2=5.17mA rp=2288Ω gm=3377μS μ=7.7V/V 五極管接続 Ep=240V Eg2=230V Eg1=-14.2V Ip=28.03mA Ig2=6.27mA rp=62821Ω gm=2992μS μ=188.0V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=1.05A 三極管接続 Ep=240V Eg1=-17.0V Ip+Ig2=28.00A Ig2=6.01mA rp=2502Ω gm=3115μS μ=7.8V/V 五極管接続 Ep=240V Eg2=230V Eg1=-13.5V Ip=28.00mA Ig2=7.29mA rp=57551Ω gm=2737μS μ=157.0V/V 2本目はお疲れなのかgmが低目であまり良い感じではないですが、アンプに組んで音を出してしまえば多少音量が違うくらいでしょう。 気にしていたらキリがありません。 電気特性を総合的に見ると、先日ご紹介したSIEMENSのE3aとはほぼ相違ない感じです。 当然ながらE3aと銘打っているわけですから。 そしてこれだけは言わせてください。 「電気的な特性が同じなら出る音は同じである」と私の心の中の創〇の館先生が仰っています。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 4, 2024 10:15:50 PM
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