カテゴリ:読書関連
中島らもさんの作品は好きでよく読むのですが、彼の昔のエッセーの中に私が在職中に知っていた人の話が時折出てくる。
同じ会社の社員で、まちがいなく男性社員なのですが、この人女性に生まれてきたかったみたいで、いわゆる今でいうところのニューハーフのような人で、女装をして会社に来るという、ちょっと名物的で社内では有名な人物なのです。 この人のことが、らもさんの作品に出てくるのです。 なんで中島らもさんがこの人物の事を知っていたのか、不思議に思って考えを巡らせてみたら思い当たる事がある。それはらもさんが、新聞紙面に『明るい悩み相談室』という週一回の人気コラム記事を担当していた事があった。その関係で編集者の人からこの話を聞いたのではないか、と思うのです。 そしてもう一人私の知っている人、こちらの方はれっきとした女性ですが彼のエッセーに出てきた。 この女性はインタビューアーの肩書きの人で、私も在職中に何度かお仕事をこの人にお願いした事がある。 エッセイには、この女性がらもさんに読んでほしいと持参した初めての出版著作について、らもさんがいろいろ思いを巡らせて、“作品が上出来ならいいのだが良くなければどうしようか”と逡巡する様子などが語られていた、らもさんの人間性が良く表れていた。 この作品をらもさんは、結果的には絶賛していたので、めでたしめでたしということです。 中島らもさん、亡くなって8年半が経ちますが、ご健在だったなら還暦を迎えていることになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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