カテゴリ:読書関連
中島らもさんの作品は好きでよく読むのですが、彼の昔のエッセーの中に私が在職中に知っていた人の話が時折出てくる。
同じ会社の社員で、まちがいなく男性社員なのですが、この人女性に生まれてきたかったみたいで、いわゆる今でいうところのニューハーフのような人で、女装をして会社に来るという、ちょっと名物的で社内では有名な人物なのです。 この人のことが、らもさんの作品に出てくるのです。 なんで中島らもさんがこの人物の事を知っていたのか、不思議に思って考えを巡らせてみたら思い当たる事がある。それはらもさんが、新聞紙面に『明るい悩み相談室』という週一回の人気コラム記事を担当していた事があった。その関係で編集者の人からこの話を聞いたのではないか、と思うのです。 そしてもう一人私の知っている人、こちらの方はれっきとした女性ですが彼のエッセーに出てきた。 この女性はインタビューアーの肩書きの人で、私も在職中に何度かお仕事をこの人にお願いした事がある。 エッセイには、この女性がらもさんに読んでほしいと持参した初めての出版著作について、らもさんがいろいろ思いを巡らせて、“作品が上出来ならいいのだが良くなければどうしようか”と逡巡する様子などが語られていた、らもさんの人間性が良く表れていた。 この作品をらもさんは、結果的には絶賛していたので、めでたしめでたしということです。 中島らもさん、亡くなって8年半が経ちますが、ご健在だったなら還暦を迎えていることになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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確か階段からの転落死だったと思うのですが、間口が広い方だったので残念でしたね。生きてたら面白い作品をいくつも生み出したでしょうね。私は、体から酒玉が抜ける話が印象に残ってます。
(2012.12.25 06:55:30)
この人の作品はけっこう読んでますが、一番好きなのは「西方冗土」です。20数年前東京に転勤した際、関西人の思考が分らんと言う人に片っ端からこの本を貸したところ「関西人がどんな人種かわかった。」と大変感謝されました。関西人の一面をやや極端に描いた本ではありますが、らもさん一流の関西人・関西文化の分析がユニークで楽しめる一冊です。
(2012.12.25 14:31:31)
javascript2050さん
----- なかなか独自性豊かな才能を失ってしまいましたね。 還暦を迎えてどのような作品で楽しませてくれたのか、とても残念に思っています。 (2012.12.25 21:23:53)
白日0314さん
----- 稀有な個性の持ち主です。 本人は精一杯、筒一杯で何事にも向かっているようなのですけれど、結果的にはそのどれもにゆとりを感じてしまうのです。 “西方冗土” も面白かったですが、“らも咄” も彼の別の才能が見て取れて面白く読めました。 (2012.12.25 21:31:08) |
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