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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
<七五三>
11月15日のお宮参りである、七五三。 これは明治以降より始まった儀式であり、もともとは 1、三歳の男女児のヒモオトシの祝い (脇のヒモで結ぶ着物から帯へ) 1、五歳の男児の袴着 (はじめて袴・羽織を着せる行事) 1、七歳の男女児の氏子入り (氏神に正式に氏子と認められる) この3つの行事が七五三という儀式であった。 七歳以降は、子供組に入り、氏神の祭りなどにあたって一定の役割を与えられた。 ↑ これは、今では、小学校入学と重なってくる。 親や神の庇護から、一歩飛び出していくことになるのだ。 <十三祝いと成人へ> 十三歳には十三祝いが為される ← 現在では小学校卒業である 男児は山へ山詣に、女児は髪を丸まげに結って歯を黒く染めるかねつけをした。 これによって一人前とされたのであった。 また、女性は初潮を成女になった証として腰巻を贈って祝福し 男性は、十五歳頃に、元服を行い、ふんどしを締めた。 成人式は以前書いたように、親離れとして立派な儀式だ。 伊勢詣や遍路参りなどの旅を行って一人前の大人として認められていく。 現在の成人式は元々はこういう性格の儀式であったのだ。 この後、恋をして、結婚を経て歳を重ねていくわけだ。 <厄年とちゃんちゃんこ> 四十二歳(男性)は死に通じ、三十三歳(女性)は散々に通じるということで 厄年とされ、厄除けの祈願が行われる。 六十歳の還暦の祝いでは、六十干支がちょうど一巡する 本卦還り(ほんけがえり)を祝して *赤いちゃんちゃんこを着せるなどして寿ぐのだ。 *赤ちゃんに還る、赤は魔除けの色として贈るのだが 赤なら何でも良い、昔は時代がら、ちゃんちゃんこや頭巾だったが 現在は、靴下やマフラーでもいいでしょう・・・と勝手に思う。 次回は、「祖霊化の儀礼」についてです。 ↑ 赤い仮面のV3、変身ポーズでクリックをお願いします。 ーーーーーーーーーーーー 追 記 ーーーーーーーーーーーーー ちょうど七歳にあたる小学校一年生の女児が殺害された。 遺体は、まるで物を仕舞うかのようにダンボールに詰め込まれ 寒空の下に、放り出されていた。 犯人への天罰を神に願う前に、私達自身が、個人・地域密着型の 社会を考えていく時代が来てしまったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月24日 06時07分33秒
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