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ホリエモン 京アニ事件で死刑判決の青葉被告に「治療は不要だった」派への持論が「ご指摘の通り」と賛同の声
36人が犠牲になり、32人が重軽傷を負った同事件。1月25日には、青葉真司被告に死刑判決が言い渡された。~判決については妥当だとの認識を示した。 一方で、今回の事件について思うところがあるという。青葉被告は犯行によって、全身の9割超にやけどを負っていた。当初の死亡率は95%超だったというが、医師の治療によって話せるまでに回復した。しかし、犯行の重大さや、治療への労力の大きさから一部で、“どうせ死刑になるのだから治療をする必要はなかったのでは?”と疑問を呈す意見も多かった。 このような意見について堀江氏は「放火で9割以上やけどを負って死にそうになってたみたいですけれども、“どうせ死刑になるんだからそれを治療したのは意味がねえんじゃねえか“みたいなこと言ってる馬鹿がいますけれども」と苦言。 日本は法治国家だとして、「死刑判決が出て、執行されるまではですね、未決なので、最低限の人権、基本的人権というのはありますので、当然、治療を受ける権利があると。これが法治国家というものなので、それを無視した暴論を吐くのはいかがなものかと」と述べた。 --- 堀江の主張には、たいていの場合全面的に反対なのですが、たまには同意できることをいう場合もあるようです。 今回のこの件は、まさにそのとおりです。ただし、相変わらず罵倒暴言のあらしで、「馬鹿がいますけれども」みたいな言い方はどうなんだよ、とは思いますが。 正直に言えば、感情面だけで言うと、私も、どうせ死刑になる犯人を治療しても、という思いが皆無であったというとウソになります。そう思う部分も、当初はありました。でも、冷静に考えると、そしてその後起こった類似の事件の顛末を考えると、やはりそれは違う、と考えざるを得ないのです。 死刑判決が出て、執行されるまでは最低限の人権、基本的人権があり、治療を受ける権利があります(そのセリフが堀江から飛び出すとは予想だにしませんでしたが、これはまったくそのとおりです)。 さらに言えば、患者の症状、病状ではなく属性によって治療をするかしないかを決める、というのは、その先更に恐ろしい選別につながりかねません。「どうせ死刑」で治療しないことを公認したら、「どうせ刑務所に」とか「どうせ遠からず死ぬから」に拡大されない保証はありません。 そして、その後起こった大阪・北新地の精神科での放火事件では、犯人も亡くなりました。 もちろん、京アニの犯人が生き残って導き出された犯行理由は、お粗末でお話にもならないものです。とうてい情状酌量の余地などあろうはずもありません。そんな話を明らかにするために治療したのか、という気持ちになる人もいるかもしれません。 それでも、本人が生きて、取り調べや裁判で供述をするということは、犯してしまった罪の「後始末」として実は重要なことなんだなということを、北新地の放火事件で感じました。こっちの犯人は、自らの犯罪の罪を償うことなく、さっさとあの世に逃亡してしまったわけです。 これ以前にも、その種の事件はありました。ストーカー殺人で、被害者を殺すと同時に自らも自殺、という事例は過去に複数あったように思います。その際も、ものすごく後味の悪さを感じましたが、北新地の放火事件は、犠牲者が一人ではなく桁外れに多かっただけに、後味の悪さ、理不尽な感覚は強かったです。 「やっぱり、たとえ死刑になる犯人でもいのは救わなくてはならないのだ」ということが、感情面で「腑に落ちた」のはあの時だったかもしれません。 もちろん、犯罪の拡大は防がなければなりませんから、現在進行形で殺人を犯そうとしている犯人を殺害するのは(例えば三菱銀行人質事件)不可抗力でやむを得ないところはありますが、少なくとも身柄を抑えた後の犯人に対して、命を落とさないための必要な措置は、絶対に怠ってはならない、と思うのです。 ただ、そのことは別にして、この犯人は犯行当時、生活保護受給中と報じられていました。保護受給者は逮捕されて保護停止、起訴されて廃止です。しかし、この犯人は治療中の長期間にわたって、逮捕は見送られていました。ということは、この間の治療費はすべて生活保護の医療扶助で出ていたはずです。保護廃止なんてことをしたら、医療機関とその所在する自治体の福祉事務所が確実に怒り狂いますから、そんなことは絶対にできません。 しかし、その一方で、上記のように「こんな奴治療するな」という声は残念ながら確実に存在しますから、その福祉事務所(当時、あのNHKすらも、××県△△市確か〇〇区だったと思いますが、どこの福祉事務所で保護受給中と報じていた記憶があります)には、クレームが殺到したことでしょう。入院中の病院にも同様だったかもしれません。 その点は、それぞれの関係者の心労は大変だっただろうと、大いに同情します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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