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テーマ:政治について(19849)
カテゴリ:政治
菅義偉前首相「野党に政権を渡すこと、絶対にしてはならない」
野党政権だった2012年は(日経平均)株価が8千円(台)だった。1ドル80円(台)。働きたくても働く場所がなかった。アベノミクスを推進して2年で株価を2万円(台)にし、有効求人倍率(季節調整値)は0.83倍から1.64倍までもってきた。こうした政策一つ一つを見るときに、私たち自民党が野党に政権を渡すようなことはあってはならないと思う。 非常に厳しい状況下ではあるけれども、やるべきことをしっかりと実行に移していくことが大事だ。国際的にも、国内的にも極めて大事なときに政権を渡すようなことは絶対にしてはならない。(自民党千葉県連大会の講演で) --- 自民党がどうしても下野したくないという「自民党の意思」は、よーく分かりました。 が、国民にとってはどうでしょうね。「野党政権だった2012年は株価が8千円だった。」そうですが、言うまでもなくそれはリーマンショックによるもの。で、株価を8千円台に「落ちた」のは、どこの党が政権についていたときでしたかねえ? 1ドル80円台が円高過ぎて問題だったのは確かですが、じゃあ160円台目前の今はいいの?わたしにはまったくそうは思えないのですが。 アベノミクスの危うさは、誰もが知るところだと思ったのですが、案外そうでもないんですね。私は、現状はかなり危ういバランスの上にギリギリ乗っかっているだけの状態で、いつ破綻するか分からないものと思っています。 リーマンショックは米国発の世界同時不況であって自民党の責任ではない、という擁護はあり得るかもしれませんが、それを言うなら、その後の株価回復も世界同時回復であって、自民党だけの特別な功績とは言えません。ニューヨークの株価だって、だいたい日本と同様に上がったり下がったりしているんだから。 そして、確かに今のところ株価は上がってます。しかしそれ以外になにか良いことがありますか? 求人倍率が上がったというのは、少子化、人口減少で労働人口が減っているだけのことです。その少子化は、自民党政権の下で一貫して歯止めがかかることはありませんでした。 もちろん、少子化も、実際には世界的現象であって、「自民党だけが悪い」というものではありません。でも、有効な対策が何も取れていないことは事実であり、株価上昇、有効求人倍率上昇という、多分に他力本願の結果を「自民党の成果」と誇るなら、悪い方の結果責任についても非難を甘受しなければ不公正というものです。 過去、散々「公務員天国」などと言って自民党は(維新はそれ以上に)公務員攻撃を行ってきましたが、そのおかげで今や国家公務員、地方公務員若手中堅が続々と退職しています。もちろんそれは、公務員だけではない。様々な分野で人手不足の歪みが顕著になっているわけですが。 その中でこのようなある種ノーテンキな自民党礼賛、きっと「自民党命!」の熱烈支持者には響くのでしょう。でも、それ以外の大半の人は、「何言ってんの」としらけるだけじゃないですかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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