ボランティアバス~石巻市鮫浦:漁業支援・ホヤ養殖お手伝い
初めて石巻市鮫浦へ行きました。牡鹿半島にある小さな漁港で道路が寸断されて陸の孤島となったところです。漁港はすっかり片付けられ、積み上げられた土嚢やトン袋、そして作業小屋の簡易テントがぽつっと建っており、以前の様子はうかがい知れないほど何もありません。以前、この辺は井戸水でしたが震災で駄目になったので、お金を出してお水を買っていたそうですが、リバイブジャパンで寄付を募り、つい先日井戸が完成したと言うことで嬉しそうに見せてくれました。満席御礼のバス2台の70名以上震災前は何軒かあったのでしょうか???今では想像もできません先日完成したばかりの井戸この辺は牡蠣と並びホヤの養殖が盛んで全国屈指(震災前は宮城県は生産量全国1位)の産地だそうで、今回の活動は再生に向けてのお手伝い、漁業支援です。 1:ホヤの筏に使用するオモリ(砂利を土嚢に詰める)を作る 2:カキ殻の選別(貝の山から使用するカキ殻を選別する)・穴開け 3:種床作り(穴を開けたカキ殻に糸を通し数珠状にする)と3班に分かれての作業となりました。貝の山は、使用後(食べた後)のものを買っているそうで、カキはもちろんのことホタテやムール貝などごちゃ混ぜです。選別後の残りはローラーで粉々にしてしまうとのことで、見落とさないようカキ殻を見つけなくてはいけません。選別隊:買った貝の山から選別していきます深みのある牡蠣殻を探します穴開け隊:きれいにした牡蠣殻の中央に穴を開けます糸通し隊(別棟):穴に糸を通して数珠つなぎ(種床)にします←ここにホヤがつくお昼に作業は終了。ご厚意で震災後に初めての採れたてホヤを初め、新鮮なめかぶなどをいただきました。ホヤは食べられるまでに3~4年かかるので、まだちょっと小さめでしたが、味は抜群!!!初めて見る「そのままのホヤ」にみんなびっくり「わっ、気持ち悪っ!!!」と正直すぎる言葉に、お母さん、少々ムッとしていましたが(笑)、一口食べて「わぁ、美味しいっ!!!」とおかわり続出に誇らしげでとても喜んでいたのが印象的です。震災後初めてのホヤ海のパイナップルと呼ばれているとかみんなおそるおそる遠巻きに(笑)写真を撮っている合間にもどんどん箸が!!!めかぶの味噌汁緑鮮やかで粘りが違いますナマコ酢のほかにひじき煮も女川の新名物、鯛焼きならぬさんま焼き差し入れいただきました炊き出しでいろいろな思いを語りながらわいわいと春休みと言うこともあり、学生さんやお子様までたくさんの人が参加していました。復興支援のみならず社会科見学にもなるこの活動はとても良いですね。私自身もホヤに触れるきっかけとなる貴重な体験となりました。ただ、帰りのバスの中で代表が「私たちはこの1日だけの作業でしたが、鮫浦の方は毎日です。来る日も来る日もあの作業をするわけです」という言葉がしみました。確かにそうです。何もないあの場所で。一からのあの作業が日常。まだまだ復興への道のりは遠いと感じました。海苔の時もそうでしたが、今回手伝ったもので出来たホヤを、3~4年後になりますが食べてみたいです。そう言えば、以前、(今はもうない)別のボラバスで一緒になって盛り上がった沢キャプテン(そのときのあだ名w)に会いました!!!びっくりした!!!でも、なんだか嬉しかったなぁ・・・。* 山梨峡北交通ボランティアバス: http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?cat_id=6