カテゴリ:随想録
人生には、それを構成する全てのものに起伏がある。
そして、互いに干渉する波は歳を負うごとに三次元的に広がっていく。 そうやって広がっていく世界には、全ての波が沈み込む、どん底が存在する。 オレは、今はそこそこ高いところを生きていると思う。 高層ビルの展望台程の海抜何百mくらいの高さはあると思う。 けれども、これは飽く迄もオレの世界の話で、あなたの世界から見れば海の底の方かもしれない。 深海魚が吼えるなという意見もあるかもしれないが、温かい目で読んでほしい。 斯く言うオレにもどん底はあった。 親は入院し、想いを寄せた人には振られ、逆に就職活動は振るわなかった。 対したことではないのかもしれない。 しかし、オレの人生において、それらの波が干渉しあって出来たくぼみは深かった。 そんなときは、何をしてもうまくいかない。 自分からも負のエネルギーを発していたのかも知れないが、それ以上に大きな外部からの力が働いていたようにも思える。 きっと、六星占術で言うところの大殺界にいたのだろう。 挫け折れそうな自分をやっとの思いで支えつつもシーラカンスになりかけていた。 いや、既に挫け折れ、唯々深海を彷徨っていたのかもしれない。 今考えても、その頃はそうするより他になかったと思う。 運命には抗えない。 そんなオレも気付いたら、地上に上がり酸素の中を生きていた。 人生、どんなに辛いことが続いたって、生命が海から陸に上がったように、いつかは、日の光を浴びることが出来ると思う。 何を太陽と思うかは、あなたの自由だし、平均海面を決めるのだってあなただ。 太陽や酸素だってなくてもいい。 深海にだって幸せは転がっている。 陸に上がりたければ、虎視眈々と機会を見計らい、それまでに充分進化をしておけばいい。 何に対しても動作の速いこの時代なら急騰も暴落もあっというまだろうから。 いつか地上に上がったときの日の光を見つけたいのならば『約束』を、他の世界のどん底を知り平均海面を下げることで相対的にどん底を浅くしたいのであれば『LAST』を薦めたい。 特にオレがどん底にいた頃に支えてくれた人には、及ばずながら力になれればと思う。 どんな手札よりも効力はないかもしれないけれど、切り札を使い果たしたときには使ってみて欲しい。 【本日の数字】 どん底 12画 12 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/02/01 01:29:42 AM
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