アナザーウェイ D機関情報
日本とスイスの合作による、第二次世界大戦秘話のスパイ・ムービー。東宝東和創立60周年記念作品として劇場公開されたが、残念な大作となった。 スイスに渡った日本人スパイが、アメリカに和平交渉をもちかけられるが、結果は歴史が語る通りで主人公の努力も水泡に帰す。 アイディアは斬新ながら、面白くならない宿命を最初から持った作品なのがつらい。つまり、「結末が判っているドラマを見せられるのは、苦痛以外の何ものでもない」ということである。『イングロリアス・バスターズ』を見習うべき。 おまけに、むりやりアクション仕立てにしたのが逆にちぐはぐさを産み、全体のトーンが異常に軽いのも面食らう。しのぎを削るような重厚なスパイ戦を期待するとガッカリさせられる。ジョルジオ・モロダーのBGMも『トップガン』のような軽さで、映画のトーンと合っていない。 テレビ放送版は、海外の俳優はきちんと吹き替えになっており、声優の豪華な配役もあいまって、その点は非常に価値がある。録画した人は大切に。1989年12月10日 テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて鑑賞監督 山下耕作役所広司/いしだあゆみ/永島敏行/平幹二朗/仲代達矢/高橋英樹/ウド・キア(屋良有作)/シドニー・ローム(高島雅羅)/ロバート・ヴォーン(小林勝彦)/コンスタンツェ・エンゲルブレヒト(弥永和子)●amazon→アナザーウェイ D機関情報●楽天→【中古】アナザーウェイ [VHS]価格:19,302円(税込、送料別) (2024/11/2時点) 楽天で購入