祖母との思い出
幼少の頃は、かなりの偏食児童でした。野菜がほとんど食べられない。魚も苦手。そばもダメ。幼稚園、小学校時代の給食は苦痛でした。親戚の家に遊びに行っても出された食事がほとんど食べられなくて、祖母の家でしかおいしく食事ができませんでした。なんでかはよくわからないんですけどね。味付けの好みの問題か、渋いおかずが好みだったか。わがままな子どもでした。野菜が食べられるようになったのは、小学校半ばくらい。これも祖父と祖母のおかげです。その頃まだ健在だった祖父と祖母が作った野菜がおいしかったので。特にトマトはおいしかったです、完熟で。段々、スーパーで買った野菜も食べられるようになりました。高校生の時に家庭科で、「おばあさんの話を聞いてレポートを提出」という宿題があって、(もっとちゃんとした課題名があったはず)祖母に話を聞きに行きました。一つ印象に残っているのが「今が一番幸せ」って言ったこと。こうやってみんなが会いに来てくれるのがうれしいって。それを真に受けて?一人暮らしをしていた頃、よく遊びに行きました。行くよって予告をすると、張り切ってご馳走を作って待っててくれるので、そのうち予告をせずに行くようにしました。そうすると一緒にご飯作れるから。できたばかりの道の駅へ遊びに行こうと誘って、対岸の公園のベンチでかりんとう食べたのが思い出かな。偶然、NHKが来ていてその撮影に協力しましたよ。いとこ達の中で、年若な方なのでかわいがってもらったと思います。でも、年嵩のいとこは「ばあちゃんと一緒に過ごしたのが長いから自分はかわいがってもらった」って。祖母のように、みんなに愛されるように、愛せるように。ばあちゃんになった時に「今が一番幸せ」って言えるようになりたいです。そのためには「今」をがんばって生きないとね。