あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2202 詩文付#37 by 塚元寛一さん
視楼オクロルム・ルフトシュピーゲルング、『視楼』について、心の中の白蛭と言う人もいる。つまり、白昼夢だ――と・・。時間は・・濃藍の水晶の波、シミュレーションの曲線。その日、街は一瞬にして、まったく別の風景にすりかえられた。そしてそれは、何者かの想像力の産物である、というのだ。一九九九年の七の月、他界から覗き見ているように、人々は過ごした。血管が縦横に走っているのにもかかわらず、石の壁に囲まれたような夜が数日間続いた。それは海の怪物の背骨に等しい。、何故なら、狂った時間の針による回転木馬だ、人類は、けして宇宙の中心ではない、と、餓えた歯のように寒さにふるえあがった。太陽さえも消した。陽炎が現実になった。それは重い蜂の巣のようにあった。しかし、この厄介な荷物は、改竄された。僕はそれを、遠隔透視で見ていた、事件は、それから十年後に、ふたたび起こる。 原画サイズ/特大サイズ 詩とArt_Works: 塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO 画像素材: イラa。写a