万里の長城(1)~天安門広場
今日は北京にある2つの世界遺産の万里の長城と頤和園(サマーパレス)に行く予定です。まず郊外にある長城から。事前に調べたところ、万里の長城へ行くには次の方法がありました。 1.日本からツアーを申し込む(8,000円~) 2.現地で邦人ツアーを申し込む(6,600円~) 3.日本語可のタクシーをチャーターする(約7,500円) 4.中国語のみのタクシーをチャーターする(約5,250円) 5.現地人向けの現地ツアーに参加する(1.500円~) 6.地下鉄+公共バスを使って自力で行く(30円+180円) (1元15円で換算、すべて一人あたりの値段です) 上から3番目までは日本語可、それ以下は不可で簡単な中国語ができた方がよいと書かれてありました。 3と4はこのほかに高速料金と駐車場代が加算されます。5は遊園地とお土産屋さんに連れて行かれ、6の公共バスの出発地は地下鉄2号線(昔の城壁)の外になり都心から離れています。 検討の結果5の現地人向けバスツアー(頤和園と長城を行くコース:約2,000円)にして、前門にあるバス会社目指して出発 バス会社の場所は昨日のタクシーに乗ったとき確認ずみ。徒歩で20分くらいの距離ですが、かなり時間の余裕をもって出ました。 北京飯店前の道路(西長安通り) 行く手に天安門が見えてきました 有事には滑走路にもなるらしい片側4車線、交互で8車線(たぶん)の道路、横断歩道は無く横断は地下道になります。 いよいよ天安門が近づいてきた この白い柵にあとあと苦しめられるのですが、そんなことはつゆ知らず、のんきに写真を撮りながら朝の散歩を楽しみます。そして天安門広場に到着 かなり広いですが、写真では伝わらないですね 国旗掲揚台 国旗下で衛兵が直立不動で警備してます。人が少なそうに見えるのはここが広いからで、実際は中国全土から集まった観光客が大勢。皆さんお揃いの帽子と上着を着てます。 昨日まで全人代が開催されていた人民大会堂 バス会社まではもう半分というところまで来たのですが、ここから先の道路が先ほどの白い柵で封鎖されてました。 仕方がないので地下道で8車線道路を横断して天安門方向へ逆もどり。地下では検問所がありセキュリティチェックがありました。空港と同じように荷物もスクリーニング検査していきますが、これが1台しかないので結構時間がかかります この先もいくつか検問あり、封鎖されている道路もあったりで、結局天安門広場を突っ切ることができず、かなりの大回りを余儀なくされました。 途中にあった謎の巨大な建物 大きすぎてカメラに収まらず じつは周りは池のように水が張られていてドームがぽっかりと浮かんでいるように見えます。コンサートホールだそうです。 だんだん余裕がなくなり小走りに、やっとの思いでバス会社に到着。この時点でツアー出発時刻の10分前でした。チケット売り場のカウンターに大勢のローカルが順番を作らず群がっているところへ無理に入り込む←こうしないといつまで経ってもにチケットが買えないということを上海で経験済み、もう発車10分前だし 窓口の真ん前に陣取ってもわきからどんどん入り込んでくるので、大声で行き先と枚数と念のためプリントアウトしたペーパーを見せる。そうすると「無いから隣へ行け」と 周りのローカルが私のペーパーを指差して一斉に叫んでるし、な、何? 仕方がないので隣の窓口にまたまた割り込んで同じように告げると「無いから隣へ」と。えー、ってどういうこと? また戻って同じ事を告げると「無い(その後の内容は語学能力が乏しく聞き取れず)」。そこへタスキをかけた英語ボランティアが救世主のように現れ 窓口に聞いてもらうともう既に売り切れてしまったとのこと、 さあどうしよう。。。ここ前門から自力で地下鉄とバスを乗り継いで行くしかない? たぶん行けるだろうけど長城とは別方向で郊外にある頤和園(サマーパレス)へ行く時間はない(閉館時間が早いため)、でも頤和園には絶対に行きたい! その時、現地チャーター会社の電話番号を控えていたことを思い出したのですが、今回の旅行で国際仕様の携帯電話は持ってきていない あたりには公衆電話もなし。そこでふと目についたカウンターの上にあった固定電話 電話したいのだけれど、と恐る恐るきいたところOKということで借してもらい、チャーター会社に連絡。ここは日本で事前に1回見積もりメールを入れてあったので、「日本から来た○○ですけれど~」と中国語で言ったところ、「ああ、○○さんですね」と流暢な日本語が返ってきました。なんと覚えていてくれたのでした そこでずうずうしくも手配を依頼、5分後にまた電話するということで一旦切り、またまたその固定電話を借りて再度確認すると「あと30分後にそちらに行くから、向かいのケンタッキーで待っていてください」とのこと。 チャータータクシーは中国語オンリーのドライバーに(4のコース)。朝一番から大汗かいてしまいましたが、さてこれからどうなる 次はほんとうに万里の長城へ、つづく。 教訓 ・中国を個人で歩くには携帯電話があった方がよいかも ・全人代会期中とその前後はセキュリティが厳しい