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カテゴリ:文鳥動向の備忘録
祖父の排除をはかるアラピ 今日は、埼玉県南部川口市でも強く雨が降った。雷もなっていた。嵐と言って良いかもしれない。 だから興奮するのか定かではないが、アラピことアラシが、水浴び場で大活躍していた。実によく心得た文鳥である。 なお、カゴ百個の都内ペットショップの情報は、今のところ皆無だ。 そもそも、営利事業としてペットショップをしているなら、「飼育」ではなく「展示」なので、「多頭飼育崩壊現場」と表現するのは不適切かもしれない。「多頭飼育崩壊現場」とは、だいたいは犬の自称ブリーダーが、血統管理の必要性も理解せず、そもそも販売ルートもないのに、素人考えにテキトーに繁殖し、家の内外にあふれかえらせてしまっているような状態を指すものではなかろうか。 問題は、そういった場合、飼育が個人の自由で個人の敷地内で行われている点に有り、これを取り締まるのはなかなかに難しく、不可能に近い。「動物愛護法」上の虐待と認定するのは難しく、近隣に対する迷惑防止とか、公衆衛生関連法規とか、行政が柔軟な法運用で対処するしかないのである。一方、似たようなことをしていても、その生体を売買している悪質なペットショップや劣悪なブリーダーであれば、「動物愛護法」における、取扱業の規定に即して取り締まることは可能だ(所轄の行政に「やる気があれば」の話)。 「里親」募集掲示板でも、この個人と事業者の違いが理解できず、聞きかじっただけの「動物愛護法」を振り回す人が時折現れるが、この違いを理解せず、「かわいそう」だけで取り締まりを強化しようとすると、論点がずれてしまうことにもなってしまうかと思う。何となく、わかりやすく犬やら猫やら鳥やら魚やら事例を一つにまとめて、『とある事業者』の話としてしまうと、事の本質を見失うことにもなりかねない、とも言える。とにかく、正確、でなければならず、バラエティ番組のように『ウケ』を狙ってはいけない。 個人の「多頭飼育崩壊現場」を問題視するなら、それを安易に『とある事業者』の話とすり替えず、個人の行動をどのように規制できるのか、どのように関連法規を整理できるのか、そもそもどういった基準で誰が「飼育崩壊」などと認定できるのか、さまざまに考えなければ、現実の「多頭飼育崩壊現場」の是正にはつながらないだろう。いろいろ難しい問題を含むので、問題意識の高い方々には、さらに万全に頑張っていただければと思う(正義感だけではかえって法に足元をすくわれるかもしれない)。 なお、私は、劣悪な環境で文鳥を展示しているペットショップを、多々知ってはいるが、そこから救い出そうと考えたことはない。個人で飼育している文鳥は家族同然なので、そこに病気を持ちこむリスクを避けたいのと、愚かなペットショップに助力する気はないのと、より基本的には、もともとそういった劣悪なところが多かったので気にならないからである。 つまり、私は問題意識は個人的レスキューには向かなかったのだが、、私の知るところでは、昔ながらに劣悪なペットショップは、だいたい消滅している。リニューアルして、そこそこまともな管理をするようになったケースもわずかにはあるが、たいていは廃業しているようだ。いろいろ理由はあるはずだが、商品を客に不衛生に見えるように展示していれば、敬遠されるのは、当然といえば当然だろう。 個人として、または何らかの動物愛護団体として、劣悪な環境や飼育放棄などで生命の危機にあるペット動物を助ける活動をするのは、当然、立派なことである。しかし、誰もがそれを行うのは不可能であり、そうしなければならない理由はない。とりあえず個人としては、動物取扱業登録の有無より、自分で見て、不衛生なペットショップには近づかない、がもっとも正しい行動だと信じているし、他人にも推奨したい。 さらに奮戦するアラピ(左はニチィ)
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