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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2014年09月02日
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 50回にわたってゼロ行進するには、両投手の力投のみならず、野手に大きなエラーがなかったことを示しており、緊張感を継続して試合を続けた両チームの高校生諸君は、賞賛に値する。立派である。
 しかしながら、50回もゼロ行進を続けるようでは、軟式野球というスポーツは、「終わってる」と、私は思う。いかに優れた投手であれ、投げ合って疲れきっているはずで、それでも1点も取れないとなれば、選手も監督も攻撃面でよほど低レベルなのか、そもそも軟式野球というスポーツに、点を取れない致命的な欠陥がありながら、それに対処するルール改正が行われていなかったことを意味するからである。
 この場合、選手たちは立派なのだから、ルールに問題があるとしなければなるまい。同様に点数が入りにくい傾向のソフトボールには、同点の場合のタイブレーカー(ノーアウトで2塁走者のいる状態で開始)がルール化されているが、なぜ、軟式野球の運営団体のアレは、そうした改善が出来なかったのだろうか。ま、いつもの押取り刀で、問題が発生しなければ何もしないし、発生してもグズグズなのだろう。

 さて、その、世にも珍しい50回のゼロ行進試合を、産経抄氏は「神様のプレゼント」のように感じられ「一陣の涼風のような気持ちのいいニュース」とされている(産経抄2014/9/2)。確かに、選手たちの立場で情緒的に考えるなら、そうかもしれない。しかし、あえて言うなら、試合内容を知った上で、その影響を考えた上での感想だろうか?
 ものの感じ方は人それぞれなので、冒頭にあげたような理由から、50回のゼロ行進を耐えた選手たちを称えるだけの感想しか持たなくとも、それはを自由で、それ自体、事実に反するとも言えない。しかし、1979年の箕島と星稜の試合と同一視するなら、それは、自己のノスタルジーに基づき、安易に別現象から類似性を追いたがる年寄りに有りがちな症状、と私には思えてしまい、それはあたかも、産経新聞が糾弾してやまない、朝日新聞の報道姿勢を見るような思いすらする。
 私は、子どもだったが、テレビ観戦した記憶は薄ぼんやりとながら残っており、延長戦で勝ち越したのに追いつかれを繰り返すものであった。念のため、今、その試合内容を確認すれば、延長11回まで1対1で、12回表に星稜がエラー絡みで勝ち越したものの、スクイズは失敗し追加点を奪えず、その裏2アウトから、劇的な同点ホームランがあって勝負がつかず、サードスチールとか隠し玉とか、両チーム秘術を尽くしつつも、15回まで試合が動かず、16回表に星稜が得点し3対2となるが、産経抄にあるように、裏にファウルエラーの後のホームランが出てまたしても同点、そして、18回裏に箕島がサヨナラ勝ちする、といったものだ。このように、ごく簡単に経過を抜き書きしただけでも、ワクワクする内容なのである。投手野手打者ベンチサイド、体力も気力もすり減らし、人間らしい凡ミスを起こしながらも、諦めることなく、ありとあらゆる努力をして、悪戦苦闘している。まさに『高校野球』であり、「神様がつくった」にふさわしい試合内容と言えよう。
 これと、50回にも及ぶゼロ行進では、似て非なるものどころか、どこも似ていないように、私には思えるのだが、いかがなものだろうか?少なくとも、50回にわたって0点だったということを耳にしただけで、その内容を知りたいとも、ましてや観戦したいとは思わないだろう。もちろん、選手たちには「お疲れさん!」と検討をたたえる言葉しかないが、裏に回っては高野連に注文をつけるのが、大人であり報道機関の責任のような気がする。
 「神様のプレゼント」なら、少なくとも、謹んでスコアブックを入手し、可能なら録画でも試合を最初から最後まで拝見しなければならなくなるが、私は、50回のゼロ行進と結果を聞いただけで、「一陣の涼風」どころか、生暖かい風が顔を舐めていった感覚に陥り、軟式野球にとって、その欠陥を露呈した悪夢の試合内容としか思えず(繰り返すが選手たちは称えられるべきである)、少なくとも見る価値なしと判断してしまう。どうやら、50回のゼロ行進という、それだけを聞けば、珍現象により、軟式野球が多く取り上げられて喜んでいる関係者もいるようだが、それは脳天気というものだろう。軟式と硬式の違いもわからないよう無知な人々の軽薄な盛り上がりなど、輪をかけて間抜けなマスコミに踊らされたに過ぎず、ごく一瞬で消えてなくなり、無意味と言える(勘違いすれば足をすくわれるので、浮薄な人気は有害ですらある)。それよりも、ゼロ行進が50回も続き、また続かせてしまった事実の方が、はるかに重大であり、このような状態が続けば、軟式野球にとって致命的な事態とさえ言えるのである。
 選手たちは、身をもって警鐘を鳴らしてくれたのだから、大人はしっかりと、早急に柔軟な対処して頂きたいものである。
 なお、なぜか男子は硬式野球、女子はソフトボールと性別で分断し、野球の試合時間の長さが問題とされながら、両競技を一体として、オリンピック競技に復帰しようとの動きがあるようだが、どうせなら、男女ともに軟式ボールを用いて7回タイブレーカー方式にでもされたら如何、と、ついでのことにオススメしておきたい。





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Last updated  2014年09月02日 22時05分23秒
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