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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
「本当に皆が皆同じ夢見るのかしら。楽しみだわ」
「あたし夢って基本見ないのよねぇ。そんなあたしでも見るのかしらね?」 「強力な力を感じますのでそれは大丈夫だと思いますけどね。もしこれでも夢をみなかったって言ったら、よっぽどだと思いますよ?」 不思議な夢が見られるということで、女性陣はテンション高くそのことで話題が持ち切り。 逆に男性陣はというと・・・ 「どうせ同じ夢を見るのであれば、姫様の夢が見たいです」 「不思議な夢、ですか・・・姫様の追うデスピサロというモノの情報なら良かったのですがな」 「子供達の誘拐事件を解決したと思ったら今度は不思議な夢でござるか・・・ここイムルは一体どうなっているのか……」 「もし、本当に全員が同じ夢を見られるというのであれば、それをどのように見せているのか。どのようにして意識を飛ばして人の意識に介入しているのか・・・それを明らかに出来れば色々と面白い商売が出来そうですねぇ……」 うん、自由だなぁwってか、トルネコに関してはその夢を商売にすることを考えてるよw 自分もどのような夢を見るのか凄く楽しみだし、何よりメッセージ性の強いモノだと聞いてるからその人が何か困っていて、それで皆にどうにかして欲しいと念を飛ばしてるかもしれない。 そう考えると、助けてあげたいと思う。 と、いうわけで。俺は早めに布団に入った。 そこはどこかの塔・・・?建物?? その建物の窓際にはピンク色のロングヘアのエルフが佇んでいた。 そして、そのエルフの少女のいる建物に近づく1人の男性。 その男が近づいてきたことに気付くとエルフの少女は嬉しそうな表情を浮かべたが、そこで俺は1つのことに気付いたんだ。 ん・・・この男見たことあるぞ?そうだ!!確か、俺の住んでた村を襲った張本人デスピサロだ!! 何で?何でコイツがここに? デスピサロはエルフの少女のいる建物の近くまでくると笛を吹き始め。その笛を吹き終えると足元の床がゴゴゴゴゴと音を立てて下に動き出した。 デスピサロはそこから建物の中に入るとエルフの少女の元までやってきた。 「いい子にしてたかい?ロザリー」 「えぇ……ピサロ様」 「聞いてくれロザリー。私は人間を皆滅ぼすことにした。私はそのために進化の秘法を使い、更に巨大な存在になるつもりだ!まもなく世界は裁きの炎に焼かれるであろう。私の仕事が終わるまでロザリー、お前はここに隠れているのだよ……」 そこまで言うとピサロは建物から出ていこうと踵を返した。 「お、お待ちください!!ピサロ様!!」 ロザリーの呼び止めも聞かず、デスピサロはその場から去って行った。 「誰か・・・誰か・・・ピサロ様を止めて……このままでは世界は滅んでしまう……お願い・・・誰か、受け止めて!!私の願いを……」 悲しそうな表情を浮かべ懇願するロザリーが言い終え、祈るようなしぐさをすると俺の意識は夢からさめ、覚醒していったのだった。 第82話 気になる夢だな その1.終わり その2.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月08日 12時30分30秒
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