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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
部屋に入ってみると、そこは詰め所のようなものだろうか?
その部屋の隅の方にあるタンスをごそごそと漁ってる男の人がいて、彼は俺達の姿に気付くとタンスを閉め、こっちにニッコリと微笑みかけてきたんだ。 「やぁこんにちは!このタンスの中を調べてごらんなさい。面白いモノが入っていますよ」 彼はそれだけ言うと部屋から外に出て行った。 「へぇ・・・今の男の人、それなりに腕が立つみたいね。歩き方に隙がなかったわ」 「今の男、なんなのでしょうな?」 「怪しいわね・・・」 「でも、面白いモノというのはなんなのでしょうか?」 「そう言われると気になりますな」 「とりあえず言われた通り調べてみますか?」 と、いうわけで。男に言われた通り、タンスの中を調べてみたんだけどさ? 「面白いモノなんて何もないじゃない」 うん、特に面白いと感じるモノは何も入ってるようには見えない。 「私たちの感性が先ほどの方と違うのでしょうか?」 まぁ、ともあれ何もないしここにこれ以上いる必要はないだろ。 うん、早いとこ女王様と謁見して天空の盾の話を聞かなきゃな。 と、いうわけで。詰め所を出ようとしたんだけどそこへシスターが入ってきたんだ。 そして、彼女は部屋に入ってきて俺達の様子を見ると驚いた様子を見せた。 って、え???ちょっと待って、何その反応・・・ 「貴方達!一体ここで何をやっているの!!」 「え?あ、え~っと・・・」 「・・・ま、まさか私のブロンズの十字架を!?」 慌てた様子で俺達の方へと駆け寄るとタンスの中を見た彼女は慌てた様子を見せた。 「ない!ない!ない!私のブロンズの十字架がない!!」 ない?いや、そんな十字架なんて元からなかったが? 「誰か!泥棒よ!!誰か来てぇ~!!」 え?ちょ!?ちょっと待って!? 俺達何も盗ってないよ! 来た時にはすでに何もなかった、そう言っても彼女は聞く耳持たず。 彼女の叫びに近くにいた兵士がやってくると問答無用で・・・ 「いた、いたたたたた・・・」 「お城の中で盗みを働くとは不届きな!もはや逃げられはせぬ!さぁ、こっちに来るのだ」 「あの、盗って。何も盗ってないですって!」 弁明しようとしても本当話を聞いてくれない 手を引っ張られ問答無用に俺達は地下の牢屋の中にいれらr・・・ 「えぇえ~・・・」 「何なのよこれ・・・」 「女難の兆し・・・当たってしまいましたね」 「当たってほしくなかったよ……」 これからどうなるんだろ…… というか、こんな場所でのんびりしてる暇なんてないんだけどなぁ・・・ 牢屋に入れられて少し経った頃だった。 「出なさい。女王様がお呼びです」 いったん牢屋から出た俺達は女王様のいる謁見の間へと連れていかれたのだった。 第85話 女性の城ガーデンブルグ その2.終わり 第86話 それでも俺はやってない その1.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月22日 19時02分46秒
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