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カテゴリ:今日の言葉
7/22 Mon 仏法は無力か
今日、仏教はすでに大衆を救う力を失ってしまった、という人がいます。これは、とんでもない間違いだと思うのです。 大衆を救う力が仏法になくなったのではありません。しかし一方、仏法をしっかりと持(たも)ち、日常の生活上に実践している人が少なくなっていることも残念ながら認めざるを得ません。 たとえば交通事故は、人が交通法規を守らないために起こるわけですが、同じように、人も人の道を守らないがゆえに苦しみや不幸に自ら突き当たってしまうわけです。その人の道の根本義を示すのが仏法で、その道をあゆめばみんなが幸せになれるのに、多くの人がそれを知らずに不幸に陥っているのです。 ですから、私たち仏教徒が人の道にのっとって生活し、その姿を世の人びとに見てもらうことが、まずもって大事です。毎日の生活で法に示されたとおりに実践すると人はどれほど幸せになれるか、それを自らの姿で示せる人間になることが、私たち仏教徒のつとめです。 仏法の縁に触れ、その教えを聞いても、それを守り、実践することがなくては、自分の幸せもなく、仏教徒としてのつとめも果たすことはできないのです。
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Last updated
2013.07.22 08:09:41
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