メディア報道の深読み
暇にあかして本を読む。WEBでニュースを読む。メルマガで関心を呼ぶ記事を読む。新聞やTVから得るニュースは皮相的である。もっと深く知りたい。池上彰さんのTV番組の人気は、この要求にこたえたものであろう。彼のNHK時代の「週刊こどもニュース」は終了したが、意外と大人に人気で「ニュース深読み」としてリニューアルしているそうだ。私は愛犬との夜の散歩後、ほとんど毎日BSフジのプライムニュースを見る。テレ朝の「報道ステーション」が軽いノリと言っては失礼かもしれないが、これに比べれば、内容が進歩してきている気がする。仕事は暇が多く、パソコンを与えられているのでNBonlie,JBpress,Diamonndサーチナ(中国系)、朝鮮日報、・・・WSJ,英国エコノミスト・・メルマガ、ブログに目を通す時間は豊富にある。海外メディアの報道でも、いい加減なものが含まれているのは、日本と同じ。さて、過日のBBCによる【二重被爆者】に対する軽率な番組に、在英大使館が抗議してBBCが謝罪したというニュース。最初のニュースではBBCはまだ謝罪していなかった。BBCともあろうものが、という憤りを感じたが、あるWEB記事で番組の経緯を知った。→ Goo Japanなニュース Diamonnd online からBBC番組がいかに二重被爆者を取り上げたか 彼らは何と言っていたのか http://diamond.jp/articles/-/10895加藤祐子 [gooニュース編集者、コラムニスト・翻訳家]枯葉が落ちていても英国の鉄道は止まるのに、日本では原爆を投下された翌日でも鉄道は動いており、この二重被爆者は広島から長崎に戻り、そこで二重被爆したという、英国自身の鉄道批判に絡めた話であった。少し複雑な背景で番組が進行しており、番組を見た英国人はなぜ抗議されたのかわからないとの感想を抱いていたとのことである。WEBサーフィン(死語か?!)をしていくうち、YouTubeでこの番組を日本語字幕入りで見ることができた。やはり、取り上げ方としては不適切で軽率な番組だった。さてさて、マスコミには新しい用語が次から次に登場してくる。無縁社会、断捨離、フェースブック、TPP・・・・新しい概念・事象は、適切な用語を作らなければ、勝手にこちらの既成知識で誤解しかねない。マスコミ人は不断に勉強を続けなければ、その軽薄な記事で読者からそっぽをむかれてしまうだろう。若者の就職内定率の低さ、内向き志向・・・報道が波紋を投げかけると、これを考察されるお方が出てくる。→ 「内向きな若者」論議のまやかしと不毛http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110125/218143/?P=3&ST=manage河合薫 日経ビジネスONLINEマスコミ=商業ジャーナリズムは、あるネタが流行れば、浅い考察でこれを追う。しかたのない現象かもしれない。読み手は、報道・情報(インフォメーション)を、智(インテリジェンス)で理解するには時間・エネルギー・調査がいる。そこの浅い報道記事に遇すると、時間を損した気持ちになる。