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ささやかな日々を楽しみながら‥‥‥

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2018年08月07日
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カテゴリ:本に親しむ
著者が今までに書いた本からエッセンスを抜き出した内容なので、各々が短文、暑い夏にも軽く読めるということで、、、

第一章 幕末・維新・明治を眺めて
 江戸時代まであった、島国に生きる知恵
 幕末期日本人の天皇観
 コチコチの愛国者というものは
 もし勝海舟なかりせば
 海舟のやった無血開城
 海舟の胸に息づいていたもの
 勝海舟の幕末
 西郷隆盛をどう見るか
 明治維新、あれはやっぱり
 幕末の大動乱でひどい目にあったのは
 祖母が繰り返し語ったこと
 明治は江戸の尻尾
 海陸軍はかくて陸海軍になった
 西郷隆盛の首
 日本海軍はその名分を
 日清戦争に異を唱えた勝海舟
 日露戦争は、人心をまとめて鼓舞しつつ
 日本海海戦を語る諸書にある言葉
 日露戦争時の日本人捕虜
 日比谷焼き打ち事件が起きたわけ
 日露戦争終結後、スローガンが生まれた
 世論とジャーナリズム
 きれい事のみ戦史に残し
 近代日本を創った男

第二章 大正・昭和前期を見つめて
 石橋湛山、大正13年の社説
 母と、大正12年の関東大震災
 「天災は忘れた頃にやってくる」
 おっかない時代は治安維持法からはじまった
 「生命線」というスローガン
 昭和3年、荷風さんはすでに乱世と観た
 大量失業が招き寄せたもの
 昭和5年の二大政党
 「非常時」が叫ばれはじめて
 ずっと非常時だった
 戦争に突入する時
 新聞は「沈黙を与儀なくされた」わけではなく
 「攻撃は最大の防御なり」と信じて
 昭和八年、交際連盟脱退直後の春に
 国連脱退の国民気分
 名投手沢村栄治の無念
 昭和11年の国難
 昭和11年、2・26事件のあとで
 2・26事件後の出版弾圧
 昭和12年1月の野上弥生子
 それは昭和12年3月30日に配布された
 昭和13年の反戦句
 大本営発表に熱狂した頃
 昭和12年の東京下町風情
 あのころ蚊帳が怖かった
 下町の言葉の威勢のよさ
 下町の夜を渡った音色
 流行歌は反戦歌だった
 鉛筆のなつかしい香り
 昭和10年代、隅田川の向こうは
 横須賀で見た駆逐艦
 もしも中学の入学試験に落ちたなら
 川向こうの小さな働き手
 玉の井初見参の記
 昭和14年、国の節義によって戦ったノモンハン
 ノモンハン停戦後の結論
 ノモンハンから今につづくもの
 昭和15年7月、首相近衛文麿の積極方針
 昭和15年8月の、ぜいたくは敵だ!
 日中戦争に倦んできて
 昭和15年の群集心理
 日中戦争の4年半で
 昭和16年1月の示達、戦陣訓にこうあった
 昭和16年春、石原莞爾の予言
 昭和16年、開戦の二か月前にこの国がやったこと
 開戦一カ月前、大本営が考えた戦争の見通し
 日本人は12月8日のラジオ放送をどう聞いたか
 真珠湾への奇襲作戦
 山本五十六の無念

第三章 戦争の時代を生きて
第四章 戦後を歩んで
第五章 じっさい見たこと、聞いたこと

 第三章以降も、興味深い見出しがずらり並んでいるが、見出しから内容がある程度、想像できてしまう部分もあり、あまりネタを明かすのは何なので省略
 
以下、本文より“”部引用抜粋
 
 “昭和八年、国際連盟脱退直後の春に
 つまり時代の風とはそういうものかもしれない。平々凡々に生きる民草の春は、桜が咲けばおのずから浮かれでる。国家の歩みがどっちに向かって踏みだそうと、同時代に生きる国民の日々というものは、ほとんど関係なしに和やかに穏やかにつづいていく。じつはそこに歴史というものの恐ろしさがあるのであるが、いつの時代であっても気づいたときには遅すぎる。こんなはずではなかった。とほとんどの人びとは後悔するのであるが、それはいつであっても結果がでてしまってからである。            『B面昭和史』”


 “もう「絶対」という言葉は使わない
 家に、いや、家のあったところに戻ったのは、もう太陽も高くなった朝の九時ごろではなかったかと思う。びしょ濡れの洋服を乾かさないことには寒くて寒くてたまらなかったし、それに靴下だけでは焼け跡を歩くことができない。洋服を乾かす火は周囲に山ほどあった。靴は川に飛び込もうと人が脱いだのが何足もあった。すべてそれを利用した。いま回想すれば、まわりには炭化して真っ黒になった焼死体がいくつも転がっていたのである。その人たちは船に乗る前に確かに目にした、あのかんな屑のように燃え上がった人たちであったのだろう。しかし、過去に多くの死体を見てきたためか、感覚は鈍磨していた。
 家は綺麗に焼けている。あまり帰りが遅いので焼け死んだかと思っていたらしい父が、どこからともなく姿を現わして、何もいわずにニコニコとしたのが嬉しかったことも覚えている。
 そしてその焼け跡で、俺はこれからは「絶対」という言葉を使うまい。とただひとつのことを思った。絶対に正義は勝つ。絶対に日本は正しい。絶対に日本は負けない。絶対に我が家は焼けない。絶対に焼夷弾は消せる。絶対に俺は人を殺さない。絶対に‥‥‥と、どのくらいまわりに絶対があり、その絶対を信じていたことか。それが虚しい、自分勝手な信念であることを、このあっけらかんとした焼け跡が思いしらせてくれた。俺が死なないですんだのも偶然なら、生きていることだって偶然にすぎないのではないか。中学生の浅知恵でもあろうかもしれない。でも、いらい、私は「絶対」という言葉を口にも筆にもしたことはない。
                            『日本国憲法の200日』”


“「あきらめ」が戦争を招く
 戦争は、ある日突然に天から降ってくるものではない。長い長いわれわれの「知らん顔」の道程の果てに起こるものなんである。漱石が『吾輩は猫である』八章でいうように、「すべての大事件の前には必ず小事件が起こるものだ。大事件のみを述べて、小事件を逸するのは古来から歴史家の常に陥るへいとうである」、つまりでっかい事件にのみ目をくれているのはみずからが落とし穴に落っこちるみたいなもの、日常座臥においておさおさ注意を怠ってはならないのである。そのつどプチンプチンとやらねばならない。‥‥‥いくら非戦をとなえようが、それはムダだと思ってはいけないのである。そうした「あきらめ」が戦争を招き寄せるものなんである。                  『墨子よみがえる』”


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 今年5月に八十八歳になったという筆者、終戦時には15才、いまや数少なくなった戦争を肌で感じた、というか生死の狭間で生き残った世代の貴重な記憶の数々、戦争はダメだ、悲惨であるということは誰でも言えるが、それを体で体験した人との意識のギャップはやはり大きい。


 戦争で失われた命、数百万人の犠牲の上に今の繁栄がある、、、戦後七十数年の恵まれた時代に生を受けたことに感謝し、
 「あなたが生きている今日は、昨日死んだ誰かがどうしても生きたかった明日」
こんな言葉も反芻しながら、

 8月は昭和史を振り返るには、なぜか似つかわしい月、鎮魂の月でもある。

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最終更新日  2018年08月09日 09時08分14秒
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