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2013年08月08日
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カテゴリ:歴史・文化
「住みなれし 里も今更名残にて 立ちぞわづらふ 美濃の大牧」

ご存じの方も多いかと思いますが、これは宝暦治水工事の総奉行・平田靱負公の辞世の句です。

 

江戸時代、宝暦4~5(1754~1755)年に幕府の命により「御手伝普請」として薩摩藩からおよそ千人の藩士がこの地に赴き、大がかりな治水工事を行ってくださいました。大規模な工事であったにもかかわらず、僅か1年余という短期間で見事に完成しましたが、その代償に80余名もの藩士が病や割腹により命を落とすことになりました。

総奉行であった平田靱負公は、多額の工事費や多くの犠牲者を出したこの工事の全責任を負い、割腹するという悲しい結末を迎えます。江戸時代の「御手伝普請」は全国各地で行われていましたが、これほど多くの犠牲者を伴う工事はこの宝暦治水工事のみですから、この工事がいかに難工事であったか、おわかりいただけるのではないでしょうか。

このように、私たちの住むまちは、薩摩藩士ひいては薩摩藩から多くの「恩」を受けました。
薩摩義士顕彰団体であります当地の「宝暦治水史蹟保存会(中西達治会長)」は、毎年お盆前にこのご恩に感謝しながら、宝暦治水工事の犠歿者の墓所14か寺を参詣しています。

今回は、私(市長)がその様子をみなさんにお伝えしたいと思います。

 

朝6時50分

1 常栄寺(海津市)/薩摩義士1名の墓

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お供えのほおずきと薩摩焼酎を委員一人一人が墓前に...。

宝暦治水史蹟保存会委員全員で参詣。墓所の説明もあります。

 

その後、

2 霊松院(岐阜市)/幕府水行奉行家来1名の墓

3 真宗大谷派竹鼻別院(羽島市)/幕府方役人1名の墓

4 少林寺(羽島市)/薩摩義士1名の墓

5 清江寺(羽島市)/薩摩義士3名

 

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 清江寺は毎年住職さんにお出迎えいただき、本堂のお位牌に手を合わせます。住職さん、お世話になりました。

 

 岐阜市、羽島市の墓所に続いて、輪之内町の墓所へ...。

 

10時30分

6 円楽寺(輪之内町)/幕府水行奉行家来1名の墓

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10時40分

7 江翁寺(輪之内町)/薩摩義士6名の墓

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 焼香の間、住職さんがお経をあげてくださいました。ありがとうございました。

 

10時55分

8 心岩院(輪之内町)/薩摩義士1名の墓

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委員が4台の車に分乗し移動。予定時間から既に20分以上の遅れが...。

 

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11時20分

9 天照寺(養老町)/薩摩義士3名の墓

 隣接する「六角堂」には24名の薩摩義士が祀られています。

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再び海津市の墓所へ...。

 

11時43分

10 円成寺(海津市)/薩摩義士13名の墓

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地元の団体(薩摩義士をたたえる会)により、毎年4月3日に法要がいとなまれています。

 

12時07分

11 常音寺(桑名市)/薩摩義士5名の墓

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 焼香の間、住職さんがお経をあげてくださいました。大幅な遅刻にもかかわらず、お待ちいただきありがとうございました。

 

その後、

12 長禅寺(桑名市)/薩摩義士1名の墓

13 海蔵寺(桑名市)/薩摩義士24名の墓

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 まわり全てが薩摩義士の墓石です。「24名」と文字では簡単に書けますが、ふるさと薩摩に帰ることなく果てられた多くの義士の無念さを思うと、熱いものが込み上げてきます。

 

 そして最後の

14 長寿院(桑名市)/薩摩義士3名の墓

を参詣し、13時00分に今年も全14か寺を参詣することができました。しかし暑かったな~。

 

私たちのまちは、古くから「水との闘い」があり、宝暦治水工事や明治時代のオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケ氏指導による三川分流工事等多くの方々のお陰で「今」があります。この宝暦治水が縁となって、海津市は鹿児島県霧島市と姉妹都市交流を続けており、教育・産業の分野を中心に相互訪問を実施しています。この秋には霧島市の中高生が海津市を訪問してくれます。

今回の墓所参詣により「報恩感謝」の思いも新たに、これからも薩摩義士の顕彰活動に尽力していきたいと思います。

みなさんも、お近くの墓所を参詣されてはいかがですか。きっと「報恩感謝」の思いが心の底から湧き出てきますよ...。

 

-余談-

 みなさまに支えられてきました職員ブログ「かいづ、つーかい日記」は、本日誕生日お誕生日を迎えました。この記念すべき日に掲載できたことをとても嬉しく思っています。

2年という長い間、このブログを見ていただいた全てのみなさまに感謝申し上げますと共に、これからも「かいづ、つーかい日記」をよろしくお願い申し上げます。






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Last updated  2013年08月16日 10時18分41秒
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