カテゴリ:寺社彫刻
寒月やチャルメルの音ラーメン屋
桐生の栗生神社の胴羽目の彫刻です。背面(北側)の彫刻が上の唐子です。初めは分からなかったのですが、後日調べたらチャルメルを吹いている子供ではないでしょうか。江戸期の朝鮮通信使の行列の中にチャルメル吹きが参加しているといいます。彫刻の中でも前の方は銅鑼をたたいて、帽子も特殊です。さらに掲げている旗は三角です。ラッパ吹きの後ろでは竹馬に乗っている子供もいる。大人の行列を朝鮮の子供に変えたのではないでしょうか。 私たちの世代チャルメラは屋台のラーメン屋の定番でした。子供頃の笛の練習はまずこのメロディです。寒い日でもこれを聞くと綿入れの半纏をきて夜食が食べに行きました。ラーメンができるまでシューマイを食べ、温かいラーメン・・・うまかったですね。朝鮮通信使は明和元年に来訪していることから、何らかの機会に見たのかもしれません。あるいは別の機会に見たのかも。きっと印象が深かったのでしょうね ウキペディアで調べたところ「朝鮮ではチャルメラは国が安定した平和な世の中を祈願する気持ちが込められている」とのことでした。彫工は関口文治郎ですが、このことを知っていたかどうかは分かりませんが、下の二枚は側面の東(雪玉転がし)と西の(双六遊び)です。双方とも東照宮から妻沼聖天堂の流れで平和を祈願しているといわれています。「(仮称)チャルメラを吹く少年」は完全に文治郎のオリジナルと思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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