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2006年06月09日
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カテゴリ:神道豆知識
神道では、人が犯すかもしれない罪を「天つ罪」「国つ罪」との2種に分けて考えています。「天津罪」・「国津罪」とも書かれます。
『延喜式』巻八「祝詞」に収録される大祓詞に対句として登場します。
今日はその「大祓詞」の中の「天つ罪」についてお話します。

「天つ罪」とは「スサノオが天上(高天原)で犯した8種の罪」のことです。
天照大神が天上で行っていた、最も神聖なお仕事の一つ・・・すなわち、稲作をスサノオが以下の悪行を働いたことで、「天の岩戸」隠れをなさるのです。
「天つ罪」とはスサノオが行った悪行=罪のことです。
その内容は以下の通り、農耕に関係するタブー、農耕を妨害する行為の内容です。いかに、米作りが神聖な行為であるかがここでも伺えます。

・畔放<アハナチ> :田の畦<アゼ>を壊して、田の水を干し、稲の生長を妨げること。

・溝埋<ミゾウメ>:田に水を引くために設けた溝を埋め、田へ水が通わなくすること。

・樋放<ヒハナチ>:田に水を引くために設けた樋<トイ>を壊し、田へ水が通わなくすること。

・頻播<シキマキ>:ある人が種を蒔いたところへ、別の人が重ねて種を蒔いて、作物の生長を妨害すること。又、自分のものとしてしまうこと。

・串刺<クシサシ>:作物の収穫時に、他人の田畑に所有権を示す札や杭を立て、それが自分のものであるとし、所有権を侵害すること。

・生剥<イキハギ>:生きている馬の皮を剥ぐこと。

・逆剥<サカハギ>:馬の皮を尻の方から剥ぐこと。

・糞戸<クソヘ>:祭場に汚物を撒き散らすこと。

現在、多くの神社の「大祓詞」は、「天つ罪」・「国つ罪」の罪名の部分はカットされています。すなわち、現在の大祓詞で「天つ罪 国つ罪 許許太久(ここだく)の罪出でむ」となっている部分は、本来は「天つ罪と 畦放 溝埋 樋放 頻蒔 串刺 生剥 逆剥 屎戸 許多の罪を天つ罪と法(の)り別(わ)けて 国つ罪と 生膚断 死膚断 白人 胡久美 おのが母犯せる罪 おのが子犯せる罪 母と子と犯せる罪 子と母と犯せる罪 畜犯せる罪 昆ふ虫の災 高つ神の災 高つ鳥の災 畜仆し蟲物する罪 許多の罪出でむ」でありました。

当社「夏越の大祓」神事は6月30日午後5時斎行致します。
15日頃には、境内に「茅の輪」と「形代」をご用意致します。

社殿前の茅の輪 参道茅の輪
昨年の「夏越の大祓」の「茅の輪」

年末に形代をお納めになった方は勿論、今まで「大祓」をされていらっしゃらない方も、半年の罪・穢れを「形代」に移し「大祓」神事でお清め致します。
元気に夏を乗り切り、年末まで健やかに過ごせるよう、「形代」にご自身の罪・穢れを移し、お納め下さい。
大祓のお札も形代と一緒にご用意致します。





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最終更新日  2006年06月09日 15時49分08秒
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