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先日、夫がテレビで『忘れてはならない歴史・アウシュビッツ』という特集を観ていた。私は2階で子供を寝かせながら、片耳でちょっと聞いていて、それがアウシュビッツの特集だということが分かった。
アウシュビッツの話というと、学校の視聴覚室で説明ビデオを見せられた覚えがある。確か中学生の頃だったか? 初めて本当に人が死むのをテレビ画面で観て、ショックを受けた。沢山立ち並んだユダヤ人を、兵士が拳銃でひとりづつ撃ち殺す。バタバタと地面に倒れるユダヤ人。ユダヤ人の死体をゴロゴロ蹴ったり踏んだりしているドイツ人。 日本ではテレビで死体って見せないからね。初めてこういうシーンを見て、ショックだった。人が物みたいにゴロゴロ死んでいくなんて・・・。 翌日、夫はちょっとウツ気味。 会社でいろいろストレスの溜まる事があって、というのもなんだけど、前の日にテレビで観たアウシュビッツのことが頭にこびりついて、人間っていうのは何て汚くて残酷な生き物なんだろう、ってすっかりウツ。 ナチスは最初、ユダヤ人でも、男性だけを捕まえてきて殺していた。そのうち、女子供も、ユダヤ人だというだけで捕まえて殺された。 最初の頃は、拳銃でひとりひとり撃ち殺していた。撃ち殺す兵士は、一日中、毎日毎日人を殺すだけ。男も女も老いていても若くても、ユダヤ人だから、ということで。 そういう兵士は、誰も彼もそのうち気が狂ってしまったんだって。毎日毎日淡々と意味もなく人を殺すだけの生活をしていたから。家で自分の家族を見て、自分の手で殺した人間にも家族がいたんだって考えるようになって・・・。 だから、結局、アウシュビッツには手っ取り早く毒ガス室を造ってしまったんだって。人を生きたまま火の中に放り込むことにしたんだって。 コロッセオで人同士が殴り合って殺し合うのを観客は楽しみとして観ていたのは遠いローマ帝国時代の話。昔は残酷だったんだな、なんて思うけど、60年ほど前の第二次世界大戦では、残酷な事が沢山起こっていた。日本人にしても。 ヒトラーってどういう頭してたんだろう。 ドイツ人は彼を阻止することできず、結局長年こういう大々的に行為が行われていた。 夫が言う「人間っていうのは何て汚くて残酷な生き物なんだろう」はごもっとも。 人間ていう生き物は、他の動物よりも智恵があるから、その智恵を、良くも悪くも使える。だから、夫の意見の逆も然り。物事、悪くばかり考えてはいけない。 でもね、やっぱりこういう歴史の事実を忘れてはいけない。歴史の例を見て、もう二度とこんな残酷な事を繰り返してはいけない、と人間は学ぶべきだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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