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先日テレビでイタリアでは薬が高いという話を聞いた。しかも、2002年にユーロが導入されてから、どんどん値段が上がっている。
そういえばそうなんだ。私が妊娠中に飲んでいたビタミン剤、2003年になった途端、2ユーロくらい値上がりしていた。それまで10ユーロだったものが12ユーロに、って、凄い値上がり。日本的感覚にすると、2000円のものが2500円に値上がりした感じかな? 一気に500円も値上がりしたら驚くでしょう? テレビでは、他のEUの国で売られている同じ薬の値段の比較をしていた。観ていたら、どれもイタリアでの値段は他の国に比べてかなり高い。中にはフランスの倍以上の値段で売られている薬もある(しかも、メイド・イン・イタリーの薬)。 薬だよ? 病気のときに必要な薬が他のEU諸国に比べてこんなに高いんだよ? これって公正じゃないよ。薬だけじゃなくて、一般的にイタリアのユーロ便乗値上げは、他のフランスやドイツよりもヒドイみたい。 ドイツと言えば、ただいま妊娠中の友人マリア、彼女のお姉さんは結婚してドイツに住んでいるんだけど、お姉さん曰く、イタリアのオムツは高い。同じ商品がドイツよりもかなり高い値段で売られているんだそう。今度マリアのお兄さんがそのお姉さんのところに遊びに行くから、マリア、お兄さんにオムツをまとめ買いしてきてもらおうって思ってるって。 スーパーとかに行くとある、コインを入れて動く子供の乗り物、ユーロ導入前は一回500リラだったのに、ユーロに変わった途端、一回50セントになったという話には驚いたけど(1ユーロ=1936.27リラなので、50セントはその半分)、それだけじゃない。ユーロ便乗値上げは至るところにある。しかも、年が変わるに連れてまた値上がりしたものが多い。 そういえば、4年前に私が初めて郵便局に公共料金の振り込みをしに行ったとき、手数料が1.200リラだったんだけど、翌年にはそれが1.500リラになり、去年からはそれが1ユーロに(1936.27リラ)。これだけ見ても、かなりの値上げが見える。 同じ商品がお値段据え置き、なんて書いてあるものもあるけど、よくよく見ると、中身の量が減っている。例えばカルフールの子供のお尻ふき、去年まで80枚入りだったパッケージが、今年は72枚入りになっている。 全体的に価格が上がってきているけど、給料はほぼ据え置き。これってどういうことよ? おかげで家計が苦しい。 値段だけ見ると、日本人感覚からしたらユーロで買うものは安いでしょうけど、現地で稼いで生活している人間にしたら、生活は苦しい。特にうちみたいに働き手は若僧な夫ひとり、しかも小さい子供持ちだとね。うちの場合は、夫、26歳という年齢にしたら稼いでいる方だからまだ良いけど、これが普通のイタリア人の26歳の月給だとしたら、到底、やっていけない。しかも、子供にはお金がかかる。子供のものをちょっと買うだけで、80ユーロとか、ポーンと出て行ってしまう。 中学時代の友人に、「いいなぁー、katiaは。イタリアに住んでるんだったらブランドのものとか安く手に入るじゃん」って言われたけど、お金持ちの日本人のようには買えません。別に興味ないし。ブランドのお店になんて、庶民の私は入れない。この間ミラノのモンテナポレオーネ通りにちべったさんと行ったとき凄く場違いな感じがしたなぁ。 だから、イタリアに住んでいるからといって別に良くも何ともないんだ、友よ。お金持ちだったら話は別だろうけど。私は薬買うのに、高い高い、と文句を言うような生活をしているんだから。 ああ、薬を買うときに値段を言われてもビックリしないような生活をしたい・・・。 錠剤2個に18ユーロと言われてビックリしないような生活・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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