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日本・アンチテキパキ党

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2007.04.28
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カテゴリ:Zガンダム


いよいよ佳境のZレビュー。ちなみに上のエマ&レコアはビデオ版表紙であります。

シロッコとハマーン、ジャミトフの間で会談が開かれた。シャアは会談阻止をもくろみ、カツはシロッコ暗殺を考える。だが、シロッコは混乱の中でジャミトフを殺害し、その罪をハマーンに着せるのだった。

↑このあらすじ文章だけ読んでいるとカツが結構な謀略家にも見えてしまうのが不思議だ。
シャア、シロッコ、ハマーン、ジャミトフといった面々の中で一人だけ異彩を放っている……


レコアへの敵意をむき出しにするサラ。敵に心を惹かれて裏切ったレコアに、心惹かれながらも裏切らないサラの口論は、側室同士の喧嘩以外のナニモノでもない。
年の功か、レコアのほうに余裕がありそうだが。「私をただの女として扱ってくれたのは、シロッコ一人だった……」少し後のカミーユの台詞とかけているのだろうか。
サラとレコアのいさかいのシーンは思ったより短かったが(サラがもっと爆発するかと思っていた)、じわじわと描写されている点がイイな。レコアへの反発のおかげでサラは自分をアピールしようと焦り、結果的に彼女はこの回で……(泣)
それにしても
「ボリノークサマーン、出ます」……ちょっと聞き違えるとホントに「森の熊さん、出ます」に聞こえる……


一方アーガマはグワダンからのクワトロの帰還を待っていた。しかしクワトロがミネバの演奏に呑気に聞き入ってグワダンに囚われている間に、イライラしたカツが大暴発。
「ハマーンの奴は、またティターンズと手を組むつもりなんだよ。僕は一人でも戦うよ!
作画はいいのに人相は悪いというのがまた凄い。他キャラは全員美形なのに(^^;)
この時点でここまで鬼気迫る表情だったら、「生命散って」の回はどうなってしまうのか……
「君が死に急いでも、地球に残してきた人たちが喜ぶわけじゃないぞ」
ハヤト艦長の伝言がここで効いたか。フラウやハヤトたち家族、そしてアムロを思い出させるであろうこのカミーユの説得にはさすがのカツも少し戸惑う。が!
その直後に運がいいのか悪いのか、シロッコとハマーンが接触するとの情報が。猛然と飛び出すカツにそれを追うカミーユ。どうでもいいが映画ではこのシーンのカツは新画でかなり可愛くて5期ネコ娘並みに萌えで(以下略)


そしてGディフェンサー、久々無断出撃! ってか今回トーレスまでいやに美形だ。澄んだ青い瞳に金髪だったのですねトーレスさん。
ブライト艦長「子供のやることか!」まさに視聴者全員の叫びだ。
アストナージまで途中で止めようとしたのに、カツは無理矢理Gディフェンサーで変則出撃。無断出撃カウント計5回(逆パターン1回込み)。すごいよカツ、あと1回でダブルハットトリック達成だ!
「カツ、行きます!」力入りすぎ。難波さんノリノリ。


サラとレコア、二人の女に挟まれた形のジオ(シロッコ)が笑える。サラとシロッコを行かせるレコア、森の熊さんのカメラアイが一瞬パラスアテネを見る演出もイイ。
そしてサラとシロッコはグワダンへ。んでカツもグワダンへ。それを目撃するレコア、「誰が乗ってるの?」ってかレコアさん、最初にアーガマにGディフェンサーを持ってきたのは貴方だったな……貴方がしっかりGディフェンサーを管理していてくれればこんなことには……



「シロッコを殺せば、サラも考え直してくれるはずだ」アムロの銃を手に取りグワダンへ乗り込むカツ……てかどうやったらそんな思考が出来る? 青臭い思い込みという言葉では済まされない異常な狂気、この子供は一体なんだ。
一方、カツを追ってゼータがグワダンへ入り込む。ジオン兵に銃を向けられるカミーユにサラ「何故来たの?」何故だろうねいや俺も分かんねーやってな気分だろうなカミーユ。
「放っておいたら、カツはシロッコとハマーンを殺すかもしれないんだぞ!」
「嘘よ。カツに殺せるわけがないでしょう」全くです。
しかしカミーユはサラの言葉に耳を貸さずこちらも結構な暴走「カツが君に何をした! 君をただの女の子として扱っただけだろう!」
監視カメラで覗いたり戦場放り出して追いかけ回したりするのが「ただの女の子として扱った」というのか……それだけサラは「ただの女の子」として扱われた経験が少ないということなのだろうか。
それにしてもサラはよくカツを感じるなぁ。パプティマス様も大事だが、顔や行動の是非はともかくとして自分の為にこんな大暴走をかましてくれる少年をむげには出来ない……という心情なのだろう。こんなお馬鹿な子を、今まで自分は知らなかった。
カミーユの説得には確かに動かされるが奴は暴力的だし、忠誠を誓ったシロッコはレコアとかいう女を連れてきてぱにゃぱにゃ、でもカツは戦場を投げ捨てて命令違反をしまくってしまいにはグワダンに乗り込んでまで自分に体当たりしてきてくれる。
それを優しさととるか自分勝手なドバカストーカー思考ととるかは人によるが(「腐った会社から君を解放してあげるよ!」と職場に猟銃持ち込む男(NOT彼氏)がいたら……職場によっちゃ嬉しいが普通はひくよな)、他人に優しくされた経験のない(=カミーユ曰く「貧しい青春」だった)サラは前者だったのだろうな。これが最後の時の「貴方は私に優しくしてくれた」の意味か。
しかし「それを言うのは男じゃないわ!」の前回の台詞が示すように、サラは自分に縋ってくるような青臭い少年ではなく、例え利用されたとしても自分が縋っていたい逞しいカリスマ(=シロッコ)が欲しかったのだろう。だからこその「貴方のこと、全部好きになれないの!」なのだろうなぁ。


追いついてきたゼータに関して問い詰めるジオン兵にカツは「知らないよ♪」
「何て口をきく!」とジオン兵が視聴者代表としてカツを思い切り修正。いやはや、やっとカツを画面上できっちり修正してくれる大人が出たよ。大多数の視聴者はこの名も無きジオン兵に拍手喝さいしたに違いあるまい。
しかし久々に修正されたカツはジオン兵のスキをついて逆襲、なんと生身でジオン兵を倒す。修正されたらことごとく反抗します。ハヤトには口答え、ブライトの修正はよけ、カミーユの平手には猛反発、ジオン兵には銃を奪って脅迫。ホントに戦闘訓練がされてないのだな……ジオン……ハマーン様が泣くよ。
しかしさすがに二人目まではうまくいかず、捕らえられかかったところを運良くクワトロに助けられる。貴方が父親がわりをきちんとしておかないからこんな事態に!


ハマーン、シロッコ、ジャミトフの宇宙を揺るがす三者会談。こんな場所に乗り込もうって発想が子供。サイド2でのガス攻撃は子供のカツでも阻止できたが、今度という今度は……
ってか子供などという言葉では片付けられないほどに暴走度が肥大している。しかも状況を全く読めず、考えるのはサラを手にすることだけ。
そんな子供を放っておけるわけがなく、クワトロはカツに戻れと命じる。ここにきてようやく父親代わりらしいことをしてくれたよ……(遅いけど)


一触即発の三者会談へクワトロことシャアが乱入、サラはシロッコの危機を感じて反射的にグワダンの壁面を撃つ。あぁ、ここにも状況分からず暴走する子供が……てかアレもうちょっとでパプティ様直撃だったんじゃ。
そのスキに乗じてシロッコがジャミトフを暗殺。ジャミトフの額、穴を空けるにはちょうどいい広さなのに画面に出ないのが惜しい(小説挿絵では見事な穴が)
うまいことサラの暴走を利用しジャミトフ殺しをハマーンに押しつけ、シロッコは一気に立つ。
そしてジ・オ&パラスアテネ&ボリノークサマーンVSキュベレイ。宇宙を一直線に突っ切るキュベレイの光がカッコイイ。
「もらった! ハマーン!」レコアさんカッコイイけど直後にサラもレコアもドラグファンネルにやられる。そしてハマーンとシロッコのNT合戦に。二人は手の届かないところで戦っているというサラ……
そんな世紀の濃厚電波合戦に割り込んできたのは勿論、UC一の空気読めないウザっ子・カツ。バ、バカモノ! お笑い芸人は空気を読まねば!! 
そして導かれた結果は当然


「逃げて、カツ……」
シロッコをかばい、サラ・ザビアロフ、死亡。


最後までカツを労わるサラは健気だ。身体を焼かれる時の悲鳴がエヴァ劇場版のネルフ職員並みに凄まじい。水谷さんはプロだ。
……そういえば映画じゃ悲鳴、なかったよなorz
サラの死による光でカツの表情が見えにくくなってるのは仕様ですか……ってのはともかく、アムロの銃を大事に持って活用しまくっていたらアムロと全く同じ悲劇を起こしてしまったカツ。前回「撃てない、撃てないよ」などと泣いていたら今回撃ってしまった。
あまりのことに動けないカツに、シロッコは襲いかかる。「貴様か、サラを惑わせたのは!」 
え、ちょっと、あの、生の感情むき出しで戦うなどとか言っていたのはどちら様ですか? 相手は賢しさすらないバカなだけの子供ですよ!
そして幻影となってカツを守るように、シロッコの前に立つサラ。
「サラが許しても、私は許さん!!」パ、パプティマス様、お気を確かに! 最後の最後でサラがカツに奪われたのがそれほどに悔しいか!! レコアに浮気するからだよ!!
そのレコアのパラスアテネもカツを守るように、ジオの前に立ちはだかる。サラの意志がレコアに通じたのか。しかし一歩間違えたらここでレコアも死んでいたな……カツ一人のせいで。
中途半端な行動で俺たちを惑わせるなとばかりにカミーユは怒る。「レコアさんは勝手だよ!」


どっかのバカのせいで放っておかれたキュベレイ、その中でハマーンは笑う。「私が出なくとも、勝手に潰しあってくれそうだな」
今はほくそ笑んでいても、次回そのバカに狙われるハメになるハマーン様。ジャミトフの暗殺をシロッコに押しつけられ、サラの死の責任をカツに押しつけられ、クワトロにはミネバを押しつけられ、挙句の果てにカミーユには全ての戦いの責任を押しつけられるハマーン様は相当理不尽な宿命を背負った女性だ。私はただシャアと共にザビ家を再興させたいだけだというに!



「僕は、夢を見てたんだ。サラと一緒に遊ぶ夢を……」
慟哭するカツ。かける言葉が見つからないエマ。
とりあえずカミーユとファ、ハーフムーンラブの件については口が裂けても言うな。墓まで持っていくべし。








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Last updated  2007.04.28 12:38:23
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Re:機動戦士Zガンダムレビュー・#46「シロッコ立つ」(04/28)   しろがねまいち さん
まさに怒涛の展開と豪華実力出演者の中に組み込まれている期待の新人カツが異彩を放っていますね。 (2007.04.29 07:26:12)

Re[1]:機動戦士Zガンダムレビュー・#46「シロッコ立つ」(04/28)   かや子 さん
しろがねまいちさん
>まさに怒涛の展開と豪華実力出演者の中に組み込まれている期待の新人カツが異彩を放っていますね。
うまいなぁ(^^;)
その新人君は間もなくわき見運転事故を起こしてしまうわけですが……

(2007.04.29 22:27:49)


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