眠れぬ夜
ここ二日ほど体調が悪くて会社を休んでしまいました。その間はずっと寝て過ごしました。今日は夕方ごろから調子もよくなり、風呂にも入ってすっかりいい気分になったので、ぐっすり眠れると思いきや、これが眠れない。ずっと寝ていたからでしょうか。仕方ないので起きて、今ブログを書いているところです。このところ、昔録画した映画を観ています。しかも大画面ではなく、テレビで観ています。松坂慶子主演の「死の棘」相当重い内容で疲れたが、人間が壊れていく様が痛ましい。私小説を映画化した作品らしい、桃井かおり主演の「もう頬づえはつかない」全学連世代の女子学生が自立するまでを描いた作品。私はこの世代よりは少し後になるが、この頃の時代が懐かしく感じられた。何といっても、桃井かおり, 奥田瑛二, 森本レオらが若い。今は亡き伊丹十三も出演していた。高峰秀子主演の「永遠の人」戦前戦後の時代を背景に人間の愛憎を描いた作品。全編を通して仲代達矢の暗い目が印象的だった。内容は重たかったが、結末に救われたという感じだった。映画は当然その時代を色濃く反映するものだが、しかしまた「人間が生きるとは?」という普遍的なテーマも同時に存在するから今観ても面白い。この三作品とも、生きることの意味をそれぞれ違う形で問いかけているような気がした。