東京ドームにTOB
三井不動産が東京ドームに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。
認識していなかったのですが、東京ドームのホワイトナイトとして、友好的TOBを実施します。
東京ドームは、筆頭株主のファンドが、社長の解任を要求するなどして、対立が続いていました。
このファンドは、香港のヘッジファンドのオアシス・マネジメントで、東京ドーム株式の9.61%を保有する筆頭株主です。
三井不動産は1株1,300円で、約1,200億円ほどを投じて、東京ドームを完全子会社化することを目指します。
11月26日の終値897円に約45%ものプレミアムを乗せて、TOB成立を目指します。
買い付け期間は11月30日から2021年1月18日までとなります。
三井不動産は東京ドームの全株式を取得後に、20%を読売新聞グループ本社に譲渡するということです。
読売新聞グループはもちろん読売巨人軍を保有しており、本拠地である東京ドームと資本業務提携を結び、球団経営と一体化させるということです。
東京ドームにとっては、ホワイトナイトが現れて良かったというところです。
株式を上場するということは、どんな人に株を買われるかは分かりません。
そのため、やはりある程度の安定株主対策は必要かと思います。
もちろん、株主との対話が必要なのはいうまでもありません。
東京ドームがこれまでどのようなIR(投資家広報)を行ってきたかはわかりませんが、少なくとも少し対応が甘いところはあったのかもしれません。
アメリカのヘッジファンドであるサードポイントに対するソニーの対応は、とても素晴らしいと個人的に思いました。
頑張れ日本企業!という思いです。