8年振りの単独首位
まだプロ野球が開幕して10試合ほどですが、セ・リーグでは2年連続最下位だった中日ドラゴンズが、単独首位に立ちました。ドラゴンズの単独首位は、2016年5月10日以来、実に8年振りのことです。落合博満監督時代に8年間全てAクラス、日本一1回、セ・リーグ優勝4回と黄金時代を誇ったドラゴンズですが、以降は長い低迷が続いています。2011年シーズン後に落合監督が退任してからは、12年間でAクラスは2回のみ、5位が5回、最下位が3回という成績でした。長い低迷を脱却すべく就任した立浪和義監督ですが、就任から2年連続最下位で、3年契約最後の年の今シーズンは正念場でした。ドラフトやトレードなどで新戦力を獲得し、競争が激しくなったこともプラスに働き、オープン戦は首位で終えました。シーズンが開幕してからは、開幕カードの東京ヤクルト3連戦を2敗1分と、また今年も厳しいなと思っていました。しかし、次節の巨人3連戦を2勝1敗と勝ち越し、次の広島戦は3連勝としました。昨日の横浜DeNA戦も勝ち、2,891日振りの単独首位に立ちました。スタートダッシュに成功し、SNSなどではちょっとした騒ぎになっています。コアラ坂【電子書籍】[ ドアラ ]見ていますと、元々投手陣は良かったのですが、打撃陣が物足りないところがありました。ここに、昨年の細川選手、今年の中田選手が加わったことで、厚みが出ました。主力の岡林選手の怪我や、石川選手や高橋投手など去年活躍した選手が二軍にいますが、それでも勝っていくあたりは、選手層が厚くなったと思います。さほど打てるわけではありませんが、ロースコアの試合を粘って勝つ試合展開は、去年まで見られなかったしぶとさを感じます。セカンドを守る田中選手の存在が、大きいように感じます。正に背番号2番の後継者という感じで、田中選手の守備で唸ったシーンが何回もありました。ロースコアで守り勝つ試合展開は、まるで落合監督時代のドラゴンズのようです。痺れますが、強い勝ち方です。それでも、前回の単独首位の時はその後失速し、何と最下位で谷繁監督はシーズン途中で休養に追い込まれています。今年もまだ始まったばかりですので、長い目で見ていきたいと思います。あとは、パ・リーグでオリックスが調子を上げて欲しいです。