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カテゴリ:経済
「噛めば噛むほど13の奇蹟」(新講社1997年8月刊)の著者であります斎藤滋先生(元神奈川歯科大学教授)にお会いしましたのは、平成14年11月8日でした。先生が私の地元である札幌・道新ホールで講演をされた際、私が控え室を訪ねました。
先生は物静かな口調で、咀嚼の重要性、特に生誕48時間以降、身体に入ってきたものは「異物」と捉え、免疫システムが稼動して、これを排除しようする、これを防止するには、よく噛んで唾液を分泌させ、ごちゃ混ぜにして胃や腸に送らなければならないことを強調されておりました。 この事実は同書を拝読させていただき、承知しておりましたが、実際に、先生の口から拝聴させていただき、深く納得させていただきました。その上で、先生の記述を引用させていただくことにお許しをいただきました。 同書に記述されている「13の奇蹟」は次の通りです。 ガンを防ぐ ボケない 糖尿が防げる 虫歯にならない 口臭をシャットアウト 骨粗鬆症予防 姿勢がよくなる アトピーを防ぐ 視力がよくなる 積極的な性格になる 内臓が若返る 性欲が増す 太らない 以上 少なくとも、一口、最低、30回は噛みましょう。 貴方にも「奇蹟」が起きますよ。 実際のところ、これは「奇蹟」ではなく、 自然治癒力が働いた結果としての「必然」に過ぎません。 ここでは「ガンを防ぐ」について考察してみます。 ガンが「難病」であるならば、風邪も「難病」です。 今の医学・医療では「ガン」を根治できないから「難病」だと言うのであれば、 今の医学・医療では根治できない風邪も「難病」です。 風邪の特効薬が発明されましたら「ノーベル賞ものだ」と言われています。 実際のところ、そのような化学薬品は、あろうはずがありません。 兆が一(万が一)、間違って、そのようなものが開発された場合、ノーベル賞を授与する側の人間が、それを潰しに掛かります。 何故か、彼らの既得権益を侵すからではあります。 風邪は、医師が商売で販売する「化学薬品」や異物・毒物に過ぎない「注射」で、風邪の症状(発熱・咳・痰)を軽減しているだけであり、根治しているのは自分の自然治癒力です。今、騒がれている新インフルエンザも、このワクチンは異物・毒物に過ぎません。 1979年、前橋市で「インフルエンザに対してワクチンは無効」であることが証明され、前橋医師会は集団接種を停止しました。その後、国は1994年になって、小中学生への集団接種を中止するに至っています。 風邪やインフルエンザなど、罹ったかなと思ったら、身体を暖かくして静養しているだけで、自然治癒力が働いて根治されていきます。 さて、がんは全身の血液が汚れる病気です。 その血液は、食べ物から作られます。 食は命なり 「食」すなわち食べ物と食生活とが乱れますと、血液も乱れ、汚れます。 「食」すなわち食べ物と食生活とが適正であれば、血液も健全なものとなり、がんを始めとする生活習慣病にも罹病することはありません。 人間以外の野生動物は、適正な「食」という「知恵」を両親から教授されて,始めて、親離れ・巣立ちをし、生命として「自立」していますので、原則として罹病することはありません。 ひとり、先進国(破滅途上国)の人間だけが、この伝承が行われないまま、本来の「食」を蹂躙し、結果として病気となり、自分の「生命」をも粗末に扱っています。 適正な「食」の一つが「良く噛む」ことです。 「唾液が、がんを予防する」ことを同志社大学の西岡一教授が証明してくれました。 以下、同教授の記述を要約してみます。 同教授は、魚や肉を焼いたときにできるオコゲの中に、変異原性(発がん性)があることを発見しました。 つまり、たんぱく質を構成しているアミノ酸が加熱されると、変異原性が現われることが判明しました。 更に、日本人が古くから飲んできた緑茶にも変異原性があり、その原因物資は、植物中にもともと成分として含有しているフラボン化合物であることも、突き止めました。 こうなりますと、あらゆる食べ物・飲み物に発がん性があることになります。 では、何故、昔の人には、ガンになる人が少なく、現代では異常なほど多いのだろうか、という疑問が生じます。 そこで同教授は「これらの発ガン物資が体の中に入ったら、どのように反応変化するのだろうか」という問題に取り組みました。 そして、まずは、口の中で唾液と混じるのが最初の反応です。 こここで、どのように変化すのか? 発ガン物質が、バクテリアに変異原性を起こす強さが、唾液を加えることによって、どのように変化するかを調べました。 唾液の「毒消し」効果は、想像以上に絶大でした。 オコゲの成分である「トリプ・P1」、 最も強い発がん物質と言われている「アフラトキシンB」も 「ベレツピレン」も 唾液の作用で、その変異原性が消えてしまいました。 唾液に含まれている「ペルオキシダーゼ」と「カタラーゼ」「アスコルビン酸(ビタミンC)」などが「毒消し」を担っていることも解明されました。 この「唾液パワー」は、唾液に約30秒浸すだけで充分でした。 昔の人、と言っても、戦前までの日本人は、緑茶や野菜などの植物に発がん性物質が入っていることなど知りませんが、 先祖(両親)から伝えられた「噛む」ことによって、知らず知らずのうちに毒消しをしていたことになります。 唾液は血液から作られています。 この唾液こそ、自然治癒力の源であり、人間に与えられた唯一の生薬ではあります。 以下は「噛めば噛むほど13の奇蹟」からの引用です。 卑弥呼は、一食3,990回噛み、一回の食事所要時間は51分 徳川家康は、一食1,465回噛み、 所要時間は22分 戦前の日本人は、一食1,420回噛み 所要時間は22分 現代の日本人は、一食620回噛み、 所要時間は11分 家康から戦前まで、約300年以上、経過しましたが、噛む回数に大きな変化はありません。 ところが戦後50年という短い期間で、家康に比べて半分以下しか噛まない食文化ができてしまったということなのです。 引用終了 噛むことの大切さを忘れたために、 噛むことの重要性が、両親から子供に伝授されなくなったために、 生命として自立していないために、 がん患者が増加していることに間違いありません。 そこで西岡教授の結論は、 「がん予防の原点は、一口入れたら、30回噛むこと」です。 私のお勧めは、 「これからは、ガンでしか、正確には、がん治療でしか、死ぬことができない時代になります。がんに罹病しないために、一口、最低30回噛むことです」 「がんに罹病して、これを根治する、そのために自然治癒力を高めるには、一口、最低100回噛む、症状によっては1、000回噛む」です。 私たちは自分の命を健全に維持するために、他の生命(植物)を「食べ物」として、いただいております。 「食べ物」も生命ですから、自己防衛機能があり「食べられないよう(殺されないよう)」に、「毒素」を持っています。 この「毒素」の存在で、無制限に「食べられる」ことを避けて、その「種」の存続を計っています。 ですから、私たちがいただいいている穀物(玄米)や野菜にも、発ガン物資を始めとする「毒素」が含有されております。 この毒を含んだ「植物」を「食べ物」にするためには、それを食べる者は「毒消し」をしなければなりません。 その毒消し役が唾液です。 ですから、どんなに素晴らしい有機栽培の玄米や野菜であろうと、食べるときに「良く噛まない」で「唾液を分泌させない」と、「毒効果」が出てくることになります。 「食事」は命を賭けた大仕事です。 「毒消し」のためには噛まなければなりません。 これが「知恵」です。 ガンも風邪も「難病」ではありません。 お天とう様から「食生活を中心とした生活習慣が間違っているよ!」という警告です。 そして自然治癒力が自動的に作動して「恒常性を維持しよう、健康を取り戻そう」と一生懸命、努力しているのが「症状」です。 つまり症状である「発熱・咳・痰・下痢・嘔吐・炎症・がん細胞」は自然治癒力そのものです。 ですから、無理やり「症状」を軽減したり、攻撃したり、殺したりしてはいけません。 「症状」を推進し、毒素を出し切るようにしなければなりません。 この作業に唾液が有効的に働いてくれています。 唾液を始めとする自然治癒力でしか、あらゆる病気は根治されません。 少なくとも、一口、最低、30回は噛みましょう。 私たちの心身は、病気の治しかたを知っています。 自分の自然治癒力を信じましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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