テーマ:海外生活(7777)
カテゴリ:言葉あれこれ
昨日の話なんですが・・・
我が家にオバチャン宛ての電話がありました。 「オバチャ~ン、電話だよ~」と言うと 「は~い♪」 頭の上から声を出して テコテコと奥からやって来ます。 可愛い声で「誰からだろうねぇ?」と受話器を取り、話し始めるオバチャン。 そうなんです。 オバチャンってあんな顔して(ごめんっ!)、声は無茶苦茶 可愛いんですよ。 「ニョ~ニャ~♪」 本当に ♪が付いてる感じなんです。 ところがところが、相手が分かった途端、 すんごい野太いオバチャン声に変身! しかも、しゃべってる言葉が、一言も分からない!! 「ンガ」とか 「オゴ」とかなんか言ってるんだけど、インドネシア語じゃない事は確かでした。 あまりの人の変わりように、場所を外した方がいいか? と思う私、 いやいや、でも私が主人だし、そんなに気を使わなくても・・・ でも、喧嘩してるようにも聞こえる話し方に、驚くしかありません。 えーっと、オバチャンが話してたのは 「ジャワ語」なんです。 ジャカルタがある島はジャワ島、でもジャワ語はジャワ島中央~東部の言葉で 日本語でいうと標準語に対しての関西弁? でも、それよりもっと違う国の言葉という感じです。 田舎の親戚からの電話だったらしく、人が変わったようにしゃべるオバチャン。 唖然としてた私に向かって、ちょっと恥ずかしかったのか 「田舎の親戚はジャワ語じゃないとだめなんだよ~」って言ってました。 インドネシアは多民族国家、 島ごと、地域ごと、民族ごとに言葉や風習が違って当たり前。 それでも同じ国民同士、言葉が違ったら困りますよね。 そこで標準語と定められたのが、インドネシア語なんです。 中国語のマンダリンや、インドの英語やヒンディー語と一緒。 ただしジャワ語は方言と言えども、独自の文化と歴史・伝統を有しており、 母語とする人の数は、むしろインドネシア語よりも多いんですよ! ただ、全国的に見たところ、第2母語として理解できる言葉が インドネシア語なので公用語となっているんです。 (バリにも当然バリ語があります。) ジャワ語は文字も違います。タイ語に似た文字でとても複雑! こんな文字、オバチャン書けるのかな?って聞いたら、「無理」だって。 たまに、外人がインドネシア語が分かると知ると、 ジャワ語でごちゃごちゃいう人がいて、気ぃ、悪いなーって思います。 でもまあ、悪口だったら知られたくないですよね(笑) 言語学的に似てると言われますが、 私にはまったくちんぷんかんぷんでございました。 そうそう、ちょっと可笑しかったのは、オバチャンのしゃべり癖。 日本人家庭での仕事が長いため、ほんの少しだけですが、日本語の単語を知ってます。 (野菜や料理名など、キッチン関係の単語だけね。) でも、日常会話ではまったくしゃべれないのに、何かをしゃべりたい時の出だしが 「アノォ~」なんですよ(笑)!! 「ニョニャ~、アノォ~、イトゥ アパ ?(ニョニャ、あのぉ~、それ何?)」 必ず 「アノォ~」が出てきます。 今回の電話でも、言ってました。 「アノ、ンゴンゴ。アノ、オマオマ。」 親戚とジャワ語でしゃべってるのに、 「アノ」はないでしょうよ~! もうすっかり口癖なので、本人は全然気づいてないのでした。 でも 「やっぱり、オバチャンだ♪」って思いました。 ジャワ語が全然違うのは知ってたし、聞いた事ももちろんあったけど、 こんなに長い時間、じっと聞く事は無かったので、なかなか面白い体験でした。 ジャワ語も勉強したいけど、インドネシア語が抜けていくから無理! とは思うものの、少~しだけ教えてもらいました。 こんな感じです。(左がジャワ語、右がインドネシア語+意味) ★ Yo(ヨ)←Ya(ヤ・・・いいよ。OK) ★ Ora oleh(オラ オレ)← tidak boleh(ティダッ ボレ・・・~してはいけません) ★ Ora opo-opo (オラ オポオポ)←tidak apa-apa(ティダッ アパアパ・・・問題ないよ) ★ Yo wes?(ヨ ウェス?)←Ya sudah?(ヤ スダッ?・・・もう終わり?もう済んだ?) いずれにせよ、 「オポオポ」も 「アパアパ」も なんだかふにゃ~っとしちゃう言葉ですよね~(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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