「切られの与三」4回目なのでじっくりと
ご縁があってウレシイ4回目。今日もやや上手。全体が見える位置。最初、江戸の町のシーンで仲助君が大福を食べながら上手からユックリ登場し下手にたどり着いたあたり、ストップモーションの時に、勢いで落とし、それをフーフーしながら去ったり、などと細かいところに目がいくようになる。笹野さんが 何が本当で何が本当じゃないのかそもそも本当はあるのか等、伏線となる講釈をしていたのもよくわかる講釈師と言えば、与五郎さんとスルリとバトンタッチするところも好き阿吽の呼吸の石けりのシーンは好き与三郎がリフティングするのでよく見たらちゃんとサッカーボールの模様が描いてあった(⌒∇⌒)忠助さんの出てるところ、みんな好き幼い日、肩車して花火を見せたりいつも与三郎を可愛がっていたのに、お屋根の上、松の木や梅の木の上あんなに探し回ったのに哀しかったでしょうね、忠助さん。つん助のいてうさん、熱演。勘三郎さんが、め組の時に橋吾さんといてうさんに長丁場の見せ場を作ってくださった。あの時より、もっともっと巧い役者さんになったのを喜んでいらっしゃるでしょうね。お富が与三の寝顔を見ながら、ひとりごと言うところも好き九次と与三とお富の場面を観ていてデジャブ?昨年の「桜の森の満開の下」のヒダの王と姉娘と妹娘。あの時も凄い!と思ったけれど、全く異なる役で魅せる。うーん。体力の限界に挑んでいるかのような与三郎。女方の七之助さんだからこその魅力にあふれていて松本では観ないつもりだったけれど、また観たくなちゃうな!市民キャストがはいるとスケールが違うこと知っているので余計に。(2018年5月30日 シアターコクーン)