三代襲名スペシャルトークショー「待ってました、高麗屋!」
早稲田大学演劇博物館開館90周年記念三代襲名スペシャルトークショー「待ってました、高麗屋!」めでたくワタクシも当選いたしまして、再び大熊記念講堂 大講堂へ。入場を待つ高麗屋ファンのお上品な方が炎天下、行列していました。当日券を問い合わせる声も何度か耳にして、大盛況のトークショー。整理番号を見せて、入場券に引き換えたら、キャンパス散策。食事をしたり、演劇博物館へ行ったり、トークショーが18時半開始。帰りは真っ暗になるだろうから、陽の光が射す間に見とかなくちゃ。この前は染五郎君が主役。今日は、高麗屋三代だからさらにゴージャス。白鷗さんと幸四郎さん、椅子をすすめられたら、スッと座ってそのまま一切動かず、前を見据えている。親子がシンクロしていて、見事すぎて目に留まった。一方、染五郎君は座り直し、袴を直し、慣れない様子。なかなか思うように決まらないのか、集中までに時間がかかった。染五郎君一人の時は、さすが御曹子、若いのに堂々としていると感心したのにこうして並んだから、比較できてしまった。何十年も舞台で主役を張っているお二人だからこそ、美しくそして楽に長時間に耐えうる)一度で決まるんだろうな。トークのほうは、美少年と騒がれ、注目されているから見るたびに、10代目幸四郎父さんのように返しが巧くなってきている。白鸚さんの周囲を気遣い、柔らかな話しぶりもたいそう魅力的でそれだけでも感動的なのに、白鸚、幸四郎親子で、坪内逍遥作「桐一葉」の朗読までしてくださった。さっきまでの和やかなムードが一転。迫力満点、本番さながらの熱演に心震えました。贅沢で幸福な時間をありがとうございます。演劇博物館の皆様、ぜひまた高麗屋さんの企画をお願いいたします。※エンパク、演劇博物館の正式名称は早稲田大学坪内逍遥博士記念演劇博物館。 坪内博士の古稀を祝って、学界、演劇界の有志によって建てられたそうです。