■レビュー内容
「消えて…しまった…そんな、あれはキャロル」
タヌトは死んだよね?コミック11巻の伏線の回収は、これでお終いなんでしょうねぇ。また、何十巻も後に持ち出してくるのは無しに願いたい。いい加減ネバメンに退場してもらってほしい、また新キャラも登場しちゃったことだし…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
メンフィスらは、ホリに手配させていた船で奥ヌビアからナイル川上流へ脱出を図る。川は急流で河岸にはタヌトが放ったヌビア兵が追って来ていた。何とか追手をかわし下流へと下るが、行く手に滝がありキャロルもろとも滝つぼへ落ちてしまう。メンフィスは、かろうじてキャロルを救い出し川岸へたどり着くのだった。
ホルス将軍の援軍で神殿に身を隠したタヌトは神殿の奥へ進むのだが、囚われていたエジプト兵が掘り進んだ先で水があふれだし、神殿もろとも崩落に巻き込まれるのだった。
イムホテップは、ホルス将軍から王と王妃の無事の知らせを聞き安堵するが、王妃の御病気の知らせにナフテラ女官長と医師をナイル川上流へ差し向ける。メンフィスの死を望んでいたネバメンは、王の無事に驚き王妃が秘かに王宮を抜け出していたこと知り、思い通りにいかないことに憤るのだった。
ナイル川上流でナフテラらと合流したメンフィスだったが、キャロルの容体は思わしくない。急ぎナイル川を下りテーベへたどり着くのだが、キャロルの意識は戻らないままだった。
王宮に戻ったメンフィスは、イムホテップからキャロルがトラキアの王子に暗殺されそうになったことを聞き、留守を頼んだはずのネバメンの無能さに激怒する。アビシニアの王子マシャリキはまだしも、何故トラキアがエジプトに敵対するのか訝しむのだった。
キャロルの容体は一向に改善しない。噂を聞いたハサンも王宮に来て看護に加わるのだが、高熱は下がらず意識も戻らないままだった…。