■レビュー内容
「こいつは本当に死んだのか…?それとも…」
パッヘルベル商会とカノンの秘密が少しずつ明かされて行きます。故大和田さんがこれほど重要人物だったとは。カノンらしき人物の登場と思ったら…で、カークライト博士、ゴーレムとどう繋がっていくか…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
温泉旅行に出かけた相沢一家だったが、爆弾低気圧に襲われ災害に会う危険性が高まる。正志は、バドに避難するよう言われると、ロボット王子から別荘に誘われていたことを思いだす。ロボット王子は、バドも一緒だったことで上機嫌で迎えてくれ、相沢一家は災害を回避するのだった。
正志は、上司だった大和田との事を思い出していた。その中で、チェルノブイリの原発事故で廃炉に携わっていた天才エンジニアニコライ・カナーチェクがカノンと呼ばれていたことを思い出す。そんな折、以前から噂があったバド研究室の解散が通達される。正志は、浦上課長とその上司佐渡山専務の指金だと知るのだった。
カノンことカナーチェクの事も気になる中、開発途上の介護ロボットをこのまま投げ出すことが出来ない正志は、バドから会社を作り社長となることを薦められる。そのための行程表が提示され、健康上も家庭のためにも最適解だといわれるのだった。
家族にも言い出せず、正志自身の決心もつかないまま話が進んでいく。このままジンムにいても出世もやりたい事も出来ないと悟った正志は、バド研究室の全員に今後のことを相談するのだった。
介護ロボットの開発をこのまま進めるにはバディドッグの権利をジンム電機から買い取らなければならない。バドは、ジーク投資会社がジンムに買い取り交渉を行うという。正志が会ったその代理人は、元ジンム電機にいた小野、大和田の傘下にいた人物で佐渡山に睨まれ退社し、ゴールドコンサルティングという会社に移っていたのだった。
バド研究室の解散の決定と同時に、買い取りの話が舞い込み、その代理人が小野だったことで佐渡山に警戒されてしまう。難癖をつけだす佐渡山に困った正志は、大和田ならどうしただろうと考え、この話を断ってマスコミに嗅ぎつけられでもしたら株主から叩かれるのではと佐渡山を脅すのだった。
バディドッグの権利を買い取ることに成功し、新会社設立に動き出す頃、研究室の皆もジンムを退社し正志に付いてきてくれることになる。正志は、エミとルナに起業のことを話す決心をする。エミは、バド研究室の解散のことは国明から聞いていたのだが、起業すると言い出した正志に激怒する。正志は、エミが体のことを心配しているのだと知っていたが、どうしてもこの仕事を続けたいと説得するのだった。
何とかエミの同意も取り付け新会社設立にこぎつけた頃、ジンム電機の子会社に減損の隠ぺいがあったと報道される。ジンム電機から有能な人材を取り込もうとするバドの画策、正志は浦上の手下だった曽我を味方につけていたのだった…。