(1969年)2月5日
河原町通りを歩いて、ふとパチンコ屋に入ろうかと思い、一軒目は素通りしニ軒目に入った。
100円で玉五十個を買い、ジャラジャラという騒音の中を歩いて入った。出そうな台をみつけて玉をはじいた。台の中で玉は跳びはねては消えていく。十個位が三回出たきりで、三十分もしたら最後の玉がぽつんと機械の向うに消えていった。パチンコ屋に入ることができた。からを打ち破った。勇気あることだと思った。
-「二十歳の原点」(高野 悦子)
この時、彼女は20歳と1か月。人生の閉塞感を打ち破るために悪戦苦闘していたころ。
学園紛争に悩んでいる中で、37年前の今日、彼女が人生ではじめてパチンコを打ったのだと思うと、感慨深い。
今では、パチ屋でパチをやっている人の人生の閉塞感そのものが、パチ屋の中に充満していると思う。
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。」
対して、おやじの原点は何だ?
高野悦子が通った喫茶店「シアンクレール」も、もう今はないだろう。
京都は(高野悦子は立命館大学生だった)、今日の寒波で、雪が積もっているのだろうか。
今日は朝から雪。午後、子どもと買い物へ。(休日は、一人の外出ではリバウンドのおそれがあるため、必ず子どもと連れて行く←情けない)
とりあえず、禁パチ8日。
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Last updated
2006.02.05 17:26:20
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