地球温暖化での水蒸気循環量増大に依る環境変化
日本は天変地異と言うか自然災害の多い国で、地震、火山噴火、台風襲来、津波、河川氾濫と数えますと限りがありませんが、地球温暖化で尚増えてしまいました。半ば人災と思えます7月3日に熱海市で発生した土石流は、昨日で5日目を迎え、雨の降る中でも救助・創作活動が本格化しつつある様です。熱海市はこの日、新たに2人の死者が発見されたことを発表。死者は計9人となったが。現地は時おり激しい雨が降る悪天候の中、全国から応援に駆けつけた警察・消防・海上保安庁・自衛隊が2,000名を超える体制で懸命に救助・捜索活動にあたっていた。多くの土砂が押し寄せた県道135号線の逢初橋、「橋に引っ掛かっていた家が撤去出来た様なので、雨水が貯まりにくくなる」と住民は救助作業の進展に期待を寄せていました。しかし、土砂崩れの起因となりました盛土は全国至る処に存在しているのではないかと思われます。卑近な例では、私は南多摩間尾根幹線の近くに住んでいますが、多摩市から稲城市迄は片側1車線道路なのですが、片側2車線に拡張するべく、中央分離帯には造成工事で発生した土砂に堆く積み上げられていたのですが、拡張工事が開始された個所では、盛土がすっかり無くなっているので、何処かに移送されていますが、その所在は明らかでは無いのです。処で、近頃豪雨が頻繁となって来ていますので、これは地球温暖化の影響だと判断していますが、地球環境研究センターでは次の様に予測、発信しています。温暖化すると海水面温が上昇し、大気中の水蒸気量も増え、降水量の増加をもたらします。しかし気候システムは複雑で、すべての地域で降水量が増えるわけではなく、熱帯や高緯度では増え、亜熱帯では減ります。温暖化によって強い雨の頻度も変わり、3℃気温が上昇したら、平均年4回発生していた「強い雨」は、亜熱帯では頻度が減少しますが、それ以外の場所では増加します。日本付近では1.5倍くらいになります。強い雨が増えると洪水が心配で、100年に1回起きる大きな洪水が、4℃温暖化した世界では、日本、中国、インド、東南アジア、南アジア、アフリカ、南米などの地域は洪水の頻度が増加しますが、地中海周辺や東ヨーロッパなどは減少します。逆に干ばつについては、4℃温暖化した時に多くの地域で干ばつの日数は増加します。温暖化すると強い雨が増える頻度は増え、一方弱い雨の頻度が減ります。弱い雨も降らない日数が増え、それによって干ばつの日数は増えます。干ばつが増えると心配なのは水不足です。2000年時点で、世界の33%の人が必要なときに必要な量の水が得られない水不足地域に住んでいます。それが4°C温暖化すると47~50%になり、約5割増えてしまいます。