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September 17, 2008
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 私は、専門用語というものは、専門家にとって、便利で都合のよいものである反面、専門家と市民の間を切り裂く道具としての性格を有することを危惧しています。要は、その言葉によって、理解できるものと理解できないものを峻別させ、格差を生じさせる。

 専門家同士が共通言語として用いる場合はいいのですが、これがいわゆる一般の方々(一般市民、非専門家、素人)に対して用いられたときは、まずその言葉を発する人間が語る相手より、上位に立とうとするからだと断じてかまわないと思います。

 講演だ、講義だと銘打って、その実は解しがたい専門用語やキーワードの解説会でしかないことがよくあったりもします。

 専門家は、実は専門用語を販売する「専門屋」ではないかと感じたりもすることろです。


 さて、以下は、「専門家」向けの内容です。

 今回は、「ケース」という用語を上記を象徴するものとして取り上げます。


 レスリー・マーゴリンが示す批判的構築主義にたったときに、専門職側の善意なる援助は、当事者側にとっては支配に他ならないことが存在することが見えてきます。それだけにソーシャルワーカーは、主体とは何かという問いを常に自らに投げかけ続けることが必要であると私自身勤めていますし、学生にも教育しています。

 さて、ケースという言葉ですが、言うまでもなく直訳すれば事例です。ケース・ワークという用語で用いた場合、ケースは個別という意味内容となりますが、ケース単独で用いたときは事例という意味合いが強調されてきます。

 文脈の中で、人間そのものに対してケースという言葉を当てた場合、人間そのものを相対化・客体化して専門職にとっての「事例」化してしまう構造がありはしないかというのが私の問題意識です。これはソーシャルワーカーが意図しなくても、社会構築主義的観点から導き出されてしまう構造と考えられます。

 専門職と権威的位置取りの問題点は、現在あまり強く指摘されなくなり、高度な専門性の名の下に権威的な立場が強化されるような傾向があると私は危機感を持っています。このことは、レスリー・マーゴリンの『ソーシャルワークの社会的構築』にも表されていますが、古くはホーレン・ベイリーの『ケースワークと権威』に明確に示されているところです。





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Last updated  September 17, 2008 06:12:09 AM
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