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カテゴリ:事件簿
 84歳の妻を殺害した87歳の夫が逮捕された。
 84歳のお婆ちゃんを殺害して、
 87歳にお爺ちゃんが逮捕された。

 お婆ちゃんは認知症で、
 お爺ちゃんは看病に疲れていた。

 奈良県で起きた事件だが、
 こんな事件も珍しくなくなった。
 そんな言い方は語弊があるが、
 確かに珍しくもなくなった。

 「核家族」と言う言葉は古い言葉であるが、現在はまさに核家族の時代で、田舎では老夫婦だけでの暮らしが普通になっている。老人ホームなどの施設もあるが、夫婦二人だけの生活が長いとそんな事を考えない。夫婦の一方が施設に入ると、残された一方の生活は侘しいものだし、成り立たないと言った方が正しいだろう。個人の存在はない、夫唱婦の二人揃っての日々を生きてきた。生涯二人の生活であり、子供の世話になるなど考えていない。子供たちが近くに住んでいるなら、世話になるもやむなしの思いがあっても、子供が遠く離れた都会暮らしでは、世話になる気などない。浪花節的な夫婦二人で歩んできた人生には、一方がいない人生はないのである。

 老人たちの世代は戦前戦中と国に翻弄され、戦後はそんな国の復興の為にわき目もふらず働き、子供たちを育ててきた。そして、国は復興し経済大国に発展し、子供達は独立したが、老の域に達した時は、国も子供たちも遠く離れて事務的にしか自分たちを扱わなくなっていた。国も子供たちも確かにやるべき事はやっているから文句のつけようなないし、文句をつけようとは思わない。

 「ぐちも涙も こぼさずに 貧乏おはこと 笑ってた」
 夫婦春秋の到達点で、
 お爺ちゃんが選んだ道は、
 哀れな姿になったお婆ちゃんを、
 自分の手で天国へ送ることだった。

 そこには当然一緒に死ぬという観念があるはずだが、今更急いで無理に死ぬこともないとの思いもあっただろう。逮捕もお爺ちゃんの思考外だった。つまり、殺すという観念がないお爺ちゃんは、逮捕されなどは思ってもいなかった。だから、葬儀等も自分でちゃんとするつもりだったのだろう。

 お爺ちゃんの考えに逮捕はなかった。
 お婆ちゃんを殺すという意識がなかったのだ。
 殺したのではなく、
 「ぐちも涙も こぼさずに」
 ついて来たお婆ちゃんを楽にしてやったのだ。

 「認知症の妻を殺害」の、お爺ちゃんは、
 「妻の介護に疲れた」と、お爺ちゃんは、
 
 簡単に論じられることの出来ない、現在の社会問題であるが、

 子供が無く夫婦二人だけの生活であるから、
 他人事ではない事件である。

 高齢者と言う言葉に、
 後期高齢者と言う言葉が、
 加わったなどのニュースもあったが、
 これからの切実な社会問題である。






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最終更新日  2008.03.14 10:55:20
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